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念願叶う

新年明けましておめでとうございます。太田です。

もう一ヶ月近く前になりますが、有機合成化学協会 コニカミノルタ 研究企画賞を頂きました。
栄えある賞を頂き、どんな研究者が受賞してきたか?受賞分野の傾向はあるか?について少し気になったので調べてみました。

本賞の歴代受賞者と研究題目は以下の通り(敬称略、所属は受賞当時)。

2021 可視光とジルコノセンを利用した環状エーテル開裂反応の開発 早稲田大学 太田
2020 金属-不飽和結合間のπ配位を鍵とする自己集合ナノ空孔分子の構築と機能創出 東京大学 堂本 悠也
2019 最小の環を持つ核酸貫通構造体の構築とその機能探索 東北大学 鬼塚 和光
2018 生体応用を指向した蛍光応答性人工ヘムレセプターの設計・合成 名古屋市立大学 久松 洋介
2016 結晶構造と機能に着目した蛍光性ヘリセン分子の設計と精密合成 九州大学 臼井 一晃
2015 空軌道配列の精密制御に基づく新規電子輸送システムの構築 東京工業大学 庄子 良晃
2014 ヘリセンを基盤とする有機発光材料の開発 東京農工大学 中野 幸司
2013 置換基導入によらない多環式芳香族化合物の可溶化手法-クリプト溶解性分子の創出 愛媛大学 中江 隆博
2012 ハロゲン官能基の配向性を活用したラジカル型アリール化反応の開発 広島大学 米山 公啓
2011 電気的スイッチングを用いた拡張π電子系分子の集積的合成法の開発 岡山大院自然 光藤 耕一
2010 C-H結合活性化反応を利用した機能性π共役高分子の合成 筑波大学 桑原 純平
2009 分子内共役架橋構造を持った芳香族ポルフィリノイドの創製と機能開発 千葉大学 鈴木 優章
2008 双方向性シクロファン誘導体の創製と超分子高次構造体の自在構築 徳島文理大学 檀上 博史
2007 分子内連続二重環化反応を鍵とする含リン縮合多環式π共役系化合物の創製と新機能発現 名古屋大学 深澤 愛子

※2007~2011年はコニカミノルタテクノロジーセンター 研究企画賞、2012年はコニカミノルタアドバンストレイヤー 研究企画賞と名称が変わっています。

本賞は2007年からで、初代受賞者は京都大学 物質−細胞統合システム拠点 (iCeMS) の深澤愛子先生でした。
若干の偏りはあるのかもしれませんが、反応開発からπ共役系化合物の創製まで幅広い分野が受賞対象となっているようでした。
この度は株式会社 コニカミノルタ様 本当にありがとうございました!!

これを励みに研究を加速させたいと思います。本年も皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

P.S.賞状もまだ手元になく写真のないブログになってしまったので、最近近所に出来たラーメン屋を紹介しておきます。肉まん屋の跡地に出来た麺割烹 九心(くしん)。写真は鎌倉野菜のせ牛塩ラーメン。麺の下に隠れたおでん風大根が美味。ローストビーフも美味。野菜も美味でした。ラーメンもさることながら、個人的にはメニューにあった鯛の炊き込み御飯が気になりました。オープン記念で半玉とかぼちゃプリンがついてきたのは嬉しかったです。

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太田英介
趣味は唄うこと、バドミントン、ランニング、路地裏巡りなど。守破離の精神をモットーに異分野をつなぎ、ニッチな世界で先駆者を目指す。まだ見ぬ分子・隠された機能・未開の反応形式を夢見ながら、学生たちとより多くの感動の瞬間を分かち合える研究者でありたい。

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