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有機合成化学奨励賞授賞式に参加してきました

年度末に公私共々色々なものが押し寄せ、遅くなりましたが、2月18日に有機合成化学協会主催の「令和6年度 特別賞・協会賞 および 「野依賞」 表彰式・受賞記念講演会」に参加してきました。この会では有機合成化学奨励賞の授賞式も行われ、当日は如水会館に行ってきました。

竹橋駅周辺にはラーメン屋は見当たらず、藁焼き鰹たたき 明神丸の鰹たたき丼で腹ごしらえ。後半は出汁をかけて茶漬け風にできました。想像以上に美味しかったので、竹橋に行ったときにはリピートするかもしれません。


いざ如水会館へ。初めて足を踏み入れましたが、豪華なシャンデリアと二階へと繋がる大階段が印象的でした。総会も併催されていたこともあり、多くの先生方が参加されていました。もちろん野依先生もいらっしゃいました。

総会が終わると次は表彰式。本年度の有機合成化学特別賞には、中川昌子先生が選出されました。また、有機合成化学協会賞(学術的なもの)は大熊毅先生、椎名誠先生、(技術的なもの)は中島裕美子先生がそれぞれ受賞されました。

続いては奨励賞の受賞式。菅拓也先生、仙波一彦先生、土戸良高先生、溝口玄樹先生、と太田の5名が壇上へ。動線は事前に通知されており、間違えたら後ろの先生たちに迷惑がかかるというプレッシャーを終始感じていました。壇上では、学生の頃よりお世話になっている須貝先生に賞状を頂けて嬉しかったです(写真は垣内先生よりお送り頂きました。この場を言葉を借りて感謝申し上げます)

その後は有機合成化学協会・企業冠賞の表彰式。東ソー・環境エネルギー賞は鷹谷絢先生、日産化学・有機合成新反応/手法賞は三浦智也先生、富士フィルム・機能性材料化学賞は吉澤道人先生がそれぞれ受賞されました。

次は名誉会員委嘱式が行われました。中川昌子先生、鈴木啓介先生、諫山滋氏が名誉会員の称号を授与されました。

その後は上記の賞の受賞講演および、野依賞の表彰式・受賞講演でした。いずれのご発表も先生方の研究史を感じるスケールの大きな展開で圧巻でした。僕の拙い言葉では魅力を存分に伝えられる自信がないので、ぜひ動画で御覧頂ければと思います。公開期間は4月27日(日) まで。原則として参加登録者限定です。未登録で視聴希望の場合は、、、、有機合成化学協会事務局へご相談ください。

豪華な講演会の後は懇親会。これまでお世話になった方々から、今回初めてお会いした先生方まで、さまざまな方とお話しでき、楽しいひとときを過ごしました。ただ、時間が限られておりお話しする機会を逸してしまった先生方もいたのが心残りです。懇親会の途中、受賞者として挨拶の機会をいただきましたが、話し終えるとなんと鈴木啓介先生からご質問が…!挨拶後に質疑応答が設けらているとは想像しておらず、驚きましたが、無事答えられたと思います笑 その後、研究テーマや研究の展開など多岐にわたるお話をうかがうことができ、勉強させて頂きました。

その後は二次会へ。若手研究者の現状について聞かせてくださいとのことで、自分の率直な意見をお伝えしました。長年研究室を運営されてきた先生の経験にもとづくお話しは興味深く、若手研究者にはない視点に多くの気づきを得ることができました。将来の糧となる貴重な時間でした。

天然物合成をきっかけに有機合成の世界に足を踏み入れ、博士課程ではケミカルバイオロジーに触れながら研究してきた自分にとって、今回、反応開発で名誉ある賞を頂けたのは感慨深いです。10年前の自分には一ミリも想像できませんでした。これもひとえに、これまでご指導して頂いた先生方のおかげです。
また、お祝いのメッセージや贈り物をくださった先生方にも、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
そして、僕の妄想に真摯に向き合ってくれた「共同研究者」の学生達がいなければ、この賞は頂けませんでした。いつもありがとう。これかも攻めの姿勢を崩さず頑張りましょう。

P.S. 4月8日に誕生日を迎え、ラボでお祝いしてもらいました。ありがとうございます!プレゼントはNIKEのランニングシューズ!サイズがぴったりで驚きました(実はこっそり靴のサイズを調べてくれていたらしい、すごい)。早速その日の夜、東京ドームまでひとっ走りしてきました。

早稲田での任期も残すところあと3年半。有機合成を基軸に据えつつも、分野の垣根を意識しすぎず走り続けたいと思います。

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太田英介
趣味は唄うこと、バドミントン、ランニング、路地裏巡りなど。守破離の精神をモットーに異分野をつなぎ、ニッチな世界で先駆者を目指す。まだ見ぬ分子・隠された機能・未開の反応形式を夢見ながら、学生たちとより多くの感動の瞬間を分かち合える研究者でありたい。

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