こんにちは。B4の森田です。
3月9日に応用化学専攻の褒賞・奨学金の授与式が開かれました。
この授与式には、水野賞・水野奨励賞、水野敏行奨学金授与式、応用化学会給付奨学金授与式、中曽根荘三奨学金授与式、里見奨学金授与式、森村豊明会奨励賞授与式が含まれます。各褒賞・奨学金の詳細はこちらをご覧ください。
先進理工学研究科長の鹿又宣弘教授から祝辞をいただいた後、授与式に移りました。
山口研究室からは、13名が受賞者として選出されました。前年度までは、コロナ禍ということで、オンラインでの開催でしたが、今年度の授与式は久しぶりに対面で開催され、一人ひとり通知書を受け取ることができました!感謝いたします!
水野賞・水野奨学金
元電気化学工業(現デンカ)社⻑の水野敏行氏が 1987 年逝去された時のご遺言に基づき、応用化学科及び応用化学専攻の発展のため、ご遺族からいただいた寄付金を基金として設立されました。
会田和広さん(新D2)
加藤弘基さん(新D3) 齊藤杏実さん(D3) 淺原光太郎さん(D3) 黒澤美樹さん(新D3)
応用化学給付奨学金
応用化学給付奨学金は、応用化学会が先輩諸氏の寄付金によって2005 年度に設立されました。研究開発力や技術力を担う「博士人材を育てていく」という考えのもと、より多くの優秀な人材を早期から発掘し、経済的な支援を行うことを目的としています。
中原輝さん(新D1)
里見奨学金
里見奨学会は、日本パーカライジング創立者の里見雄二氏によって設立されました。そこに、応用化学会の元会⻑の里見多一氏が、博士号取得をめざす志の高い優秀な学生を対象として 2016 年に設立された奨学金です。
久保真之さん(新D1) 彦坂拓さん(新M2) 森田直樹(新LD1) 坂本涼祐 (新LD1)
大木風豪さん(新M2) 宮崎龍也さん(新D1) 中原輝さん(新D1) 守屋瑛人さん(新D1)
森村豊明会奨励賞
1917年の応用化学科設立後、学科初の実験棟「豊明館」は森村市左衛門が主宰する森村豊明会の寄付によって竣工されました。現6号館の建設まで豊明会のご支援は続きます。博士号取得を志す優秀な学生への支援を目的として2018年に設立しました。
久保真之さん(新D1)
また、田部修士様から受賞者に特別品として、「君に成功を贈る」という本と記念品をいただきました。この本は一冊しかなかったため、代表として山口研究室の大木風豪さんが受け取りました。大木さんが選ばれたのは、「風豪」という名前が奨学金授与者の中で一番強そうな名前だったからだそうです笑
記念講演
授与式が終わり、続いて中央大学の小松晃之教授の記念講演に移りました。小松教授は、198年に早稲田大学応用化学科を卒業後、応用化学専攻でPhDを取得され、その後ドイツのFreie Universität Berlinでポスドクを勤められました。1997年から2006年にかけて、早稲田大学理工学総合研究センターで講師を勤め、その後2010年まで同大学の准教授をされていました。2010年から現在、中央大学の応用化学科で教授を勤められています。
小松教授は生命分子化学を専門とされ、本講演では「人工血液の最前線」をテーマに話してくださりました。小松研究室では、血液中で酸素を運搬するヘモグロビンに対し、ヒト血清アルブミンを結合させた人工酸素運搬体が開発されました(小松研究室HP)。通常輸血の保存期間は短く、災害時など、輸血の需要が急激に増加すると、血液が足りなくなります。そこで、保存期間の長い人工血液ならば、輸血用血液の枯渇を防ぐことができるメリットがあります。今後の普及がとても気になります!
奨学生として心を改め、今後の研究活動に邁進していきたいと思います!
森田直樹
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