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東大講演・慶應講義・偲ぶ会

GWです。うちはGWもバリバリ働いていますが。

さて、最近あった出来事をまとめて掲載します。

農工大講演ーキャンセル

農工大の森さんからお願いされた講演。3年前に公演したことがありますが、今回は飲みながら化学者としての生き様を語ってくれというお願い。

とっても楽しみにしていたのですが、その週になんと胃腸炎になり、泣く泣くキャンセル。胃が痛かったのに、とんかつを食べたのが悪かった。人間であることを思い知らされた週でした。

東大講演

翌週4月20日に東京大学理学部で講演しました(「Let’s leap!  Challenges in Organic Chemistry」)。理学部化学科は講義もすべて英語ベースなので講演も英語。10名ほどの広い意味での有機化学の化学者が講演。朝9時から開始で、一番近いのにも関わらず遅刻しそうになり汗だくで会場入り。講演自体は最後から2番目だったので、長かったですが、久しぶりに1日中講演をきいていました。

その後は、会食会と2次会。胃腸炎が再発するか心配だったので、あまりペースを上げれませんでしたが、楽しい会でした。

東大講演のプログラム

慶應講義

翌週の4月24日には、慶應義塾大学(日吉キャンパス)の1年生向けの講義「理工学概論」でお話しに行きました(概要はこちら)。担当がよく知っている化学科の山本さんだったので、まずは一緒に昼飯。

もちろんラーメンです。いつもの武蔵家ではなく、おすすめの「柴田商店」というとんこつラーメンを食べました。馬場には最近美味しいとんこつらーめん屋がないので、久々に美味しくいただきました。

柴田商店のらーめん

昼食後、少し時間を潰してから、講義開始。講義は化学のみならず理工学部の1年生の必修らしく、1000名ほどの1年生を4つのクラスに分けて、いろいろな分野の講演者が講義をするそうです。

なぜか、化学枠(ケムステ枠)で呼んでいただいたので、全力で講義をしました。300人以上入る階段教室で話すのはとっても気持ちよかったのでまたやりたいですね。質問も以外にもたくさんあがり、慶應大の1年生のモチベーションの高さを垣間見えることができました。とはいえどGW前の講義なので、皆真面目にきいていたということもあり、あまりスレずに、このまま学問探求を行ってほしいものです。

向山光昭先生を偲ぶ会

日曜日、4月28日は、11月に惜しまれて亡くなられた向山光昭先生を偲ぶ会に、西新宿のハイアットリージェンシーにいきました。僕も実は向研会ドクター会(向山先生から数えて孫弟子に当たる博士取得者)の一員であるので、参加させていただいたわけです(特に制限はなく誰でも参加できる会だったらしいです)。

総勢300人ほどですか、ノーベル賞受賞者の野依良治氏、大村智氏をはじめとして、有機化学の名だたる教授はほとんど参加しており、どんな学会よりも豪華でした。はじめに向山研出身者が業績や思い出の写真などを紹介した後、11名の化学者が各々、向山先生との思い出を語りました。休憩無しで3時間を超えた長丁場でしたが、知らないことも多く、感慨深いものでした。

素晴らしい業績はさることながら、多くの博士、教授を輩出したことでも有名。なんと向山先生は理学博士140名54名の教授を輩出したそうです。孫弟子までいれると数倍になりますね。驚愕の数字です。その数字に勝てるとは思いませんが、僕も定年まで働くとまだ30年もあるので、なんとか良い学生をリーダーに育てたいと思います。

というわけで、雑多な話でしたが、近況の出来事でした。

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山口 潤一郎

教授早稲田大学
趣味はラーメン、マラソン、ダイビング、ウェブサイト運営など。化学の「面白さ」と「可能性」を伝えるために、今後の「可能性」のある学生達に,難解な話でも最後には笑って、「化学って面白いよね!」といえる研究者を目指している。.化学ポータルサイトChem-Station代表兼任。

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