みなさん、こんにちは。D2の会田です。
今年も終わりが近づき、留学(part 1, part 2)、論文、就職活動、学会と忙しくも楽しい1年間であった反面、もうすぐ学生生活も終わってしまう、と焦燥感を感じています。
いまさらながら、論文を無事に出せたことを報告したいと思います。
今回の論文のタイトルは
Regioselective Ring Opening of Oxetanes Enabled by Zirconocene and Photoredox Catalysis
です。
昨年度頭と今年の頭あたりに出した、ジルコノセン/可視光レドックス触媒を用いた反応の第三弾です(第一弾、第二弾)。SICC-11の際に、SICC-11クラスター号としてsynlett誌にinviteしていただけたため、今回の論文に至りました(SICCのブログはこちら)。
ざっくりと、論文の概要を説明します。
今回の論文では、四員環の環状エーテルであるオキセタンを私たちが開発したジルコノセン/可視光レドックス触媒で開環しています。従来チタン触媒を利用した反応では、より安定なラジカルを与えるように反応が進行しますが、本触媒系ではエポキシドの開環反応と同様により不安定なラジカルを経由するように反応が進行します。
今回の論文では、運が良く開環の選択性が非常に良いものばかりで、前回のような精製で大変な思いをせずにすみました笑(今回の論文でも、なぜこの選択性なのか考えさせられますね、一層manabiyaに行きたくなります)。
就活も終わったため、これからは自身の研究についてやり残したことのないよう、楽しんでいきたいと思います。
今回は短いですが、読んでいただきありがとうございました。
会田和広
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