Blog

長崎の炭鉱ツアーに行ってきました

M2の川邉です。

先日、所用で長崎に行く機会があったのですが、泊まった方が安上がりだしゆっくりできるということで、ついでに少々観光することにしました。

そこで、以前から一度は行ってみたかった軍艦島(端島)に行こうと思ったのですが、どうやら少し遅かったみたいで予約がいっぱい。他の観光地を調べていたところ、別の島でもツアーをやっているらしく、こちらはまだ定員に余裕がありました。ということで、今回は池島という炭鉱の島でツアーに参加してきたので、その様子を軽く紹介しようと思います。結論を先に言うと、想像の倍以上面白かったです。

予約はこちらのサイトでできます。

大人(高校生以上): 2,720円、小中学生: 1,360円

ちなみに…今回かかった交通費(往復): 3,000円程度 (交通費の方が高い…)

そもそも池島とは?

池島は長崎市に属している島で、軍艦島の10倍以上の面積があります。神浦港、瀬戸港、佐世保港から定期便が出ていて、島民は90人程度となっているものの、定住している人はそこまで多くないとのこと(島民談)。島の真ん中に大きな湾がありますが、これはもともと池だったものを海と繋げて港にしたのだそうです。池島という名前もこの池由来だとか(島民談)。日本最後の炭鉱である池島炭鉱があり、2001年(平成13年)まで操業していました。坑道は池島の地下500 m付近にあり、直線距離で最長10 km以上の範囲を掘削した海底鉱山です。閉山後は、東南アジア諸国に掘削技術を教える研修場所として活用されていました。

出典: 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス

ちなみに、池島の近くにはヒキ島という島があり、この島のおかげで巨大な海底炭鉱として存続できた、とも言われているそうです。他の海底炭鉱では通気口建設のためにわざわざ埋め立てて人工島を作ることもある一方で、池島炭鉱では自然の島に穴を掘るだけで通気口を作ることができ、コストが抑えられたそうです。

池島までの行き方

長崎市街から池島まで行きましたが、結構距離がありました。まず長崎市街を走る長崎バスの「桜の里ターミナル」行きに乗り(約40分、500円程度)、終点で「板の浦」行きに乗り換えて神の浦で降り(約30分、500円程度)、そこから西海沿岸商船が運営するかしまフェリー(30分弱、470円)に乗って到着です。

注意点としては、桜の里ターミナル行きには複数種類があって、「板の浦接続」となっているバスでないと時間がかかります。また、大雨の朝の時間帯に乗ったのでバスが10分以上遅延していましたが、接続を待ってくれていて問題なく乗り換えられました。

フェリーが発着する港は時間帯によって変わるので注意してください。午前コースは神浦港、午後コースは瀬戸港発着です。大雨でしたが、運良くフェリーは運航していました。時間近くになるとフェリーが港に到着し、フェリーから係の人が降りてきて待合室で乗車券を売ってくれます。海は時化ていたのでかなり揺れました(酔いました)。酔いやすい人は酔い止め薬を持ったほうがいいです。

ツアーに出発、の前に…

港に着くと係の人が待っており、点呼ののち建物に案内され、炭鉱に関するビデオをみました。どうせつまらないだろうなー、なんて思っていましたが、操業していた頃の実際の映像が多く使われており、個人的には結構面白かったです。ビデオを見終わったら、ヘッドランプ付きヘルメットをつけていざ出発です。

坑道ツアー

トロッコに乗り、横穴から水平に鉱山内に入ります。メインの坑道はセメントで固められているうえ、以前調査した際は水が出てきたことから、完全に水没していると考えられるそうです。そのため、私たちが入ったのは地表の入り口付近でした。実際に使われていた機械や器具などを1時間以上にわたって見学し、当時の面白いエピソードも数多く教えてもらいました。たとえば交換手を必要とする電話が使われていた時代には、坑夫が交換手(女性が多い)と話したいがために不必要に電話をかけていた、などなど。

見学が終わったら、トロッコに乗って鉱山を出て終了です。

感想

実際に働いていた人の話を聞きながらめぐるツアーはかなり面白かったです。島の街並みや残されて風化しつつある設備類も風情がありました。他にも書ききれない魅力があったので、興味のある人はぜひ行ってみてください。

The following two tabs change content below.
川邉哲文

川邉哲文

M2
今年こそ歩かねば

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP