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年末の定番:歓喜の歌を聴こう♪

こんばんは! D1中年ミッキーこと、松下です。

身にしみるような寒さに耐えられず、ヒートテックインナーをついに着てしまいました。気がつけばもう年末で、僕が山口研のお世話になってから早くも7ヶ月が過ぎてしまったわけです。頑張らねば。

さて、年末の風物詩といえば、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

クリスマス、紅白歌合戦、ケンタッキー、格闘技、はたまた、ガキの使いの笑ってはいけない、なんて方もいらっしゃるでしょう。

僕の場合、真っ先に思い浮かべるのは、<歓喜の歌>、つまり『第九(ベートーヴェン作曲、交響曲第9番合唱付』です♪

年末になると、<歓喜の歌>のメロディがクリスマスソングと並んで街中で流れているので、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?(ちなみに、年末に第九を聴くのは日本とドイツくらいらしいですよ)

エヴァンゲリヲンでも使われていたので、そちらでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

美しくキャッチーなメロディなので、一度聴いたら、なかなか忘れられないと思います。なんとなく、年末のデパートやスーパーでの大安売りのCMで流れてるイメージがあります。

そこで、皆さんはご存知でしょうか?

実は、この<歓喜の歌>はベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章のごく一部分なんです!

今回、僕がご紹介したいのは、歓喜の歌を含めた『第4楽章』全体としての音楽の魅力です♪

<歓喜の歌>のメロディはそれ単体でも素敵なんですが、やはり、それをモチーフにして美しく、劇的に構成された第4楽章全体を通しで聴いてこそ、音楽としての真の素晴らしさが分かると思うのです。

ごく簡単にですが、その構成について説明します(詳しくはwiki参照)。

<第九・第4楽章の内容>

  1. 歓喜の歌とはあんまり関係ない管弦楽の演奏(実は第1〜3楽章の回想)
  2. 管弦楽による歓喜の歌の提示(1.の音楽を否定するように開始)
  3. 管弦楽+テノール、バリトン、ソプラノ、アルトの独唱4人による歓喜の歌(2.を否定するようにスタート)
  4. 管弦楽+独唱+合唱による歓喜の歌(皆さんの知ってる部分は多分ここだと思います。どんどん壮大な音楽となっていきます)

という流れです。なかなか歓喜の歌が流れてこないので最初は我慢が必要ですが、慣れてくるとその素晴らしさを実感できるかと思います。

いくつか僕のオススメ演奏を貼っておきますので、ご興味のある方はぜひ聴いてみてくださいね!(BPOばっか汗)

*第4楽章はフルで演奏すると25分程度かかります。時間と気持ちに余裕のあるときに聴いてください(笑)

1)ヘルベルト・フォン・カラヤン+ベルリンフィルハーモニー、1977年ジルベスターコンサート

オーケストラ芸術の頂点の一つと言っても過言ではない、豪華絢爛な演奏。指揮、オケ、独唱、合唱全てが高レベル!ザ・歓喜の歌。ライブということもあり、レコードでは冷静なあのカラヤンが燃えに燃えている!

2)ジョン・エリオット・ガーディナー+オケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

ピリオド(古楽器)奏法という、曲が作られた当時の手法による快刀乱麻的な名演奏。現代は、このような快速演奏が主流となっています。1)のような往年のゴージャスな演奏とはひと味違った、爽快感バツグンの感動がここにはあります。まるで耳が洗われるような感じです。各楽器がかなり明瞭に聴けるので、曲の本来の構造を理解するのにうってつけですね♪

3)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー+ベルリンフィルハーモニー、1942年

最後になりますが、このお方を出さないわけにはいけません。そう、皆さんご存知(?)、フルトヴェングラー博士です。第九といえばフルトヴェングラーにトドメをさす!と、いつぞやの評論家が言っておりましたが、こればっかりは僕も大賛成!モノラルで音が悪いのが最大の弱点ですが、ベートーヴェンの音楽に求める要素(熱狂、悲劇、勝利とか)が凝縮された究極的な爆演です。戦時中という極限状態だからこそ成し得た、再現芸術の頂点だと思います。ほんと、音さえ良ければ完璧なのになあ。。。涙

クラシックがお好きな方は当然ご存知かと思いますが、紅白やガキ使の裏番組で、だいたい毎年、NHK交響楽団の演奏する『第九』の全曲版がテレビで放送されてます。今年もたぶん?放送すると思うんで、このブログを読んだ方はぜひご覧になってくださいね!

最後となりますが、今回は省いた第1〜3楽章も大変素晴らしい曲となってます。音楽の完成度としては、実は第4楽章よりも優れているとの評(特に第3楽章!天国的な安らぎ)もあります。機会のあるときに、ぜひ聴いてみてください〜♪

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松下薫

ディズニーと作業着を着こなす男。ものまねが得意。玉ねぎのジャニジャニ感が苦手。

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