お久しぶりです、M2の柳本です。コロナで今年の春休みも夏休みも上海に帰れてない非常にホームシックになっています。日本に来てもう6年半ですが、毎日の朝にほぼパンを食べていて飽きてしまいました。こんな状況において、私は非常に上海の朝ごはんを食べたくなりました。
上海の朝ごはんは「四大金剛」と呼ぶれる4種類の食べ物――「大餅」、「油条」、「豆浆」と「粢飯」が古くから有名です。今回は「四大金剛」について紹介したいと思います。
「大餅」(ダービン)は胡麻焼餅とも言います。味は塩っぱいと甘い2種類があリます。形が楕円のは甘いもので、丸いのは塩っぱい味付けです。塩っぱい味付の「大餅」は発酵した小麦粉の生地にラードと塩と小葱が練り込んいます。甘い味付の「大餅」は砂糖とラードが入ってあって、焼くと砂糖が溶けてシロップ状になります。特製のストーブで焼くと、生地の表面がサクサクになって、胡麻の香りが強くなります。
「油条」(ヨウティヤオ)は細長い揚げパンです。「油条」の由来は以下はWikipedia[1]参照。名前のうち「油炸鬼」のいわれとして、次の逸話がある。中国・宋の時代、宰相・秦檜が金への抗戦を唱えていた岳飛将軍を処刑したと報じられた時、杭州の王小二という人がこれに憤り、練った小麦粉を秦檜夫婦に見立てて二人を象り、油で揚げて釜煎りの刑にすることで恨みを晴らそうとした。この料理が「油炸檜」として評判を呼び、後世に製法を簡素化したものが油炸鬼として残ったとされている。上海の伝統的な食べ方は「大餅」に「油条」を一本載せて、「油条」を半分に折ってから巻いて食べるらしいです。
「豆浆」(ドウジャン)は日本語で言うと豆乳なのですが、味も塩っぱいと甘い2種類があリます。甘い方は普通の豆乳と同じイメージです。塩っぱい味付の「豆浆」は熱々の新鮮豆乳に切った「油条」、ザーサイ、干し海老、のりとねぎを入れて食べます。ラー油をかけると美味しいです。(夜にこのブログ書いててお腹空きました、、)
「粢飯」(ツーファン)は2種類ーー「粢飯団」と「粢飯糕」があります。「粢飯団」と「粢飯糕」は名前が似てるんですが、全然別物です。「四大金剛」に「粢飯団」と「粢飯糕」のどれがランクインしてるのもわからないです。「粢飯団」は「油条」を炊いたもち米で包んだもので、団子みたいな形になってます。「粢飯糕」はもち米と粳米を混ぜて蒸したご飯を長方形にしてから揚げたものです。ちなみに、私は「粢飯団」のほうが好きです。
また、上海の朝食は「四大金剛」以外でも小籠包、焼き小籠包やワンタンスープなどがあるので、選択肢が豊富です!
21世紀である現在、上海は伝統的な朝食が食べれる店舗がどんどん減り続けている状況です。私たちの小さい頃に普通に食べれた朝食は今の10代が食べたことも見たこともないかもしれません。非常に懐かしくて、まだ食べれるうちに食べとこうと思っています。
参考文献:[1] https://ja.wikipedia.org/wiki/油条
柳本愛華
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