Part 1に引き続き、今回は可視光光源について書きます。
本年度の日本化学会でも発表しましたが、うちのラボもPhotoredoxはじめました。メインで使用する光源はKessil社の青色LED。ケムステの記事にある光源もいくつか試しましたが、光量が足りなかったり、LEDが途中で付かなくなったり?!で、結局Princetonで使っていたこの光源を導入しました。
Kessil LEDの利点は何と言ってもその光量。比較的新しいPR-160シリーズは、波長のバリエーションが結構あり(短波長側は370 nmまで)、自分の反応系にあったものを選べる点も嬉しいところ。HPを見る限りカスタムオーダーにも対応してくれるらしいです。
欠点はランプ一つに対して置けるバイアルの数が限られる点。楕円型の反射板が入ったPR-160Lで少し改善されたとはいえ、依然として数個のバイアルしか並べられません。ちなみにPR-160Lは、KessilによるとA160WE Tuna Blue よりもintensityが高いとのこと。どの波長で比較したのかは知りません。PR-160Lの照射強度マップはこちら。
アクセサリのPR160 Rig With Fan Kitは、以前のRigにファンと遮光板を足した仕様。個人的にRigは気に入っていて、クランプでは難しい細かな位置調整が可能です。痒い所に手が届く商品で、見た目が格好いいのも高評価です。KessilのHPにあるように、4つのランプに1つのファンだと反応系は結構熱くなります。Rigだけで良いのでもっと安く販売してほしい。
次回は光源周辺のセットアップについて書きたいと思います。
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