お久しぶりです。自粛期間が明け、研究室メンバーとの久々の会話でついつい声量が大きくなり、喉を痛めてしまったM2の田中です。あっという間にM2になってしまいました。自分は2年前に配属された時に見ていた頼もしい先輩方のようになれているのか、正直自信はありませんが、後輩のお手本になれるよう何事にも全力で取り組んでいきたいと思います。
先日、配属当初から取り組んでいたテーマで論文を出すことができました!!
Synthesis of A Pentaarylcarbazole: Installation of Different Aryl Groups on Benzenoid Moiety
Tanaka, S.; Asako, T.; Ota, E.; Yamaguchi, J.
Chem Lett. 2020, Advanced Publication
DOI: 10.1246/cl.200302
今回合成した”ペンタアリールカルバゾール”は、2015年のヘキサアリールベンゼンから始まった当研究室7つ目のマルチアリール化合物です。何人もの方が血の滲むような努力を重ねて合成されてきたマルチアリール化合物、今回その一翼を担えたことを大変光栄に思います。
本論文で一番苦労したポイントは、鍵となるイナミドの合成とその後の環化の部分でした。環化体は4年生の10月に得られていたのですが、如何せん収率が悪く、ありとあらゆる検討を繰り返しました。戦略は先に報告されたヘプタアリールインドールやヘプタアリールイソキノリンに近いのですが、少し骨格が変わることでこれほど影響が出るのかと思い知らされました。結局収率の改善が叶わなかったことは少し心残りですが、論文化できたことはとても嬉しく思っています。(是非みなさんも読んでみて下さい!)
この結果をもって様々な学会にも参加させていただきました。口頭発表やポスター発表はとても貴重な経験になりました。その際、研究に対するアドバイスをくれた方々、ありがとうございました。(ポスター賞も獲得しましたーー!!!)
最後になりますが、本論文はいつもお世話になっている潤さん、慶さん、英介さん、先輩方、同期、後輩、マルチアリールの礎を築いた鈴木真さんの支えがあって完成させることができたと思っています。そんな最高の仲間に、この場を借りて御礼申し上げます。特に浅子さんには配属当初からとてもお世話になりました。コロナが落ち着けば、お疲れ焼肉に行きたいと思っています。タンをたーんと食べましょう。
配属当初から目標にしていた論文投稿を達成することができましたが、まだまだ満足していません。さらなる成果を出せるように、日々努力を続けたいと思います!田中の活躍に乞うご期待!
田中脩平
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