Blog

Zhiwei Zuo先生講演会

2/13に、上海有機化学研究所(SIOC)のZhiwei Zuo教授を本学に招聘して講演会を開催しました。JSPS外国人招聘研究者として来日され、全国9箇所の大学を回って講演されました。

当日はまずお昼に英介さんとランチを楽しみ、午後に121号館を訪問されました。

潤さんとお話をされた後、ディスカッションをする時間を設けていただきました。僕自身B4ということもあり、外部の先生とディスカッションをするのは初めてで、ちゃんと話が伝わるか不安でした。しかし、いざディスカッションが始まると緊張は吹き飛び、自分の研究を説明するのに夢中になっていました。Zuo先生から僕のラジカル反応について多くの鋭い指摘をいただき、課題をより明瞭にすることができました。ラジカルケミストリーを扱うZuo先生と直接ディスカッションし、研究内容を英語で伝えることができたのは自信に繋がるとてもいい経験でした。

その後はいよいよ講演の時間です。セリウム触媒のLMCTを利用した独自の反応開発に魅せられ、あっという間の一時間でした。講演の中で、LMCTによってアルコキシラジカルを与え、続く1,5-HATやβ開裂で生じるアルキルラジカルを捕捉剤と反応させる話や、チタンを用いたアルコールの触媒的脱ラセミ化反応など、興味深い化学がたくさん登場しました。質疑応答も盛り上がり、様々な角度から鋭い質問が飛び交いました。特に印象に残ったのは触媒としてセリウムを選定した理由で、当時フォトレドックスでよく用いられていたイリジウムやルテニウム触媒ではなく、あまり注目されていなかったセリウムでオリジナリティの高い化学を確立したかったという話から、Zuo先生の研究哲学の一端を垣間見ることができました。

講演後はスタッフと和食のコースを召し上がり、ラボで二次会が始まりました。Zuo先生はとっても気さくな方で、冗談を交えつつ中国の文化の話や研究、化学の話などで盛り上がり、最高に楽しい飲み会になりました。また、飲み会中にサインもいただきました。一生大切にします。

Zuo先生ありがとうございました。Zuo先生のように独自の化学を切り拓いていけるよう、これからも精進します。

The following two tabs change content below.

高橋悠粹

B4山口研究室
猫派

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP