先日台北で開催されたACC 2019に参加してきました。
ACCとはAsian Chemical Congressの略で有機化学に限らない化学全体の国際学会です。
日本で言うところの春季年会のようなものでしょうか。
自分の国の交通事情?みたいなポスターもあったっぽいです。ポスターを見ていないので何もわかんないんですけど、どう化学につなげていたのかは気になるところです。
有機化学の講演も結構時間が被っていたりと見たい人たち全員を見ることができなかったのでお勉強的には不完全燃焼学会でした。
一回全然知らない分野を聞いてみようと好奇心で聞きに行ったら英単語もスライドもほぼ意味不明で無の時間を過ごしてしまいました。
そんな中でも講演で特に印象に残ったのはノーベル賞受賞者のStoddart先生と猪熊先生でした。
オランダのISHCでのFeringa先生に次いで分子マシンノーベル賞受賞者の講演を聞くのは二人目でした。リーチです!
講演内容は分子スイッチという一色のイメージするTHF分子マシンといった内容でした。個人的に化学の内容ではFeringa先生の方が面白かったです。
ただ終わりにに時間がなくてほぼ流し説明だった研究者として(人として)の哲学みたいな話は感銘を受けました。
間違えたら謝るとか簡単、当たり前なことを何十個もリストしていたのですがなかなか全てをこなせる人はいないでしょう。
ノーベル賞受賞者の成功の哲学は説得力が違いました。面白かったです。
猪熊先生の講演は分子が面白いのはもちろんなんですが話し方が印象的でした。
自分の研究がすごい好きなんだと言うのが伝わってきてこっちもどんどん引き込まれてしまいました。
一色が見てきた講演の中で一番熱く楽しそうでした。
こんな講演をしたいと思います。憧れてしまう発表でした。
台湾なのにトランジット10時間で帰国したので悲しみの学会でした
正直今回の学会はお勉強も交流も失敗してしまったのですがまたたくさん学会に行けるように実験頑張っています。
来週からはアメリカなのでどうぞよろしく
一色遼大
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