お久しぶりです。M1の田島です。
突然ですが、みなさん溶媒除去の際に真空ポンプはお使いでしょうか。溶媒除去にとても便利な真空ポンプですが、水や酸を吸ってしまうと、真空度が下がったり最悪の場合動かなくなってしまいます。
壊れてしまった時に、業者に修理を頼むと修理はしてくれますが、多額の修理費を支払わなくてはなりません。
今回は節約のためにも、真空ポンプが動かなくなってしまった際の解決方法についてブログにします!
(山口研のみなさんはこのブログを読んで自分で洗浄できるようにしてください)
山口研では佐藤真空様のベルト駆動型油回転真空ポンプ(一段式、二段式)を使用しています。
先ほども述べた通り、ポンプが故障してしまう大半の原因は、ポンプが水や酸を吸ってしまいポンプ内が錆びてしまうことです。(モーターが動かなくなっている場合は自分達では手に負えないので業者の方に修理依頼しましょう)
僕の経験上、大体はこのポンプの錆を取れば真空ポンプは復活してくれることでしょう。しかし、このポンプの錆び取りがみなさんの想像の数倍大変です。
ポンプの中には真空にするための回転する部品が入っており、故障しているポンプの部品は写真のように錆がついています。
この錆を6から8時間ほどかけて落とす必要があります。山口研では手の空いている方が全員で磨くのですが、これが本当に大変です。
手を抜いて錆が少しでも残っていると組み立て後に、再度バラして磨きます。ポンプを解体したことのある方なら分かると思いますが、一度組み立てたポンプをすぐに解体するのは骨の折れる作業です。泣きそうになります、本当に。
そうならないためにも生半可な磨きではなく、錆ひとつないピカピカの状態に仕上げる必要があります。
これが、磨いた後の錆一つないピカピカなポンプの部品です。ポンプの錆を全て磨いた後は組み立てです。組み立ての際には、回転する部分に気持ち多めのKURE5-56(潤滑剤)を吹きかけてあげてください。
これまでの工程を手を抜かずに行うことで大抵のポンプは復活するでしょう。
一度磨いたことのある方ならポンプ磨きの大変さが分かるはずなので、よりポンプを大切に扱ってくれる気がします。
みなさんも一度自分の手で故障したポンプを修理してみてください。
最後に、このブログを読んでいる山口研のみなさんへ
真空ポンプを大切に扱ってあげてください。今年はもうポンプを磨きたくないです。よろしくお願いします。
田島遼大
最新記事 by 田島遼大 (全て見る)
- ベンジルクロリド、二量化しました! - 2024年11月15日
- 山口研に新たなLCMSが導入されました! - 2024年6月1日
- 人生初わんこそば! - 2024年3月6日
田島さんの学年が1番下でB4になってますね。