お久しぶりです。もうすぐM2になる稲垣です。
まず初めに近況報告になりますが、先日は第104回日本化学会春季年会に参加させていただきました。
講演を見にきて頂いた皆様ありがとうございました。質問いただいた久保田先生(北海道大学准教授)、垣内先生(慶應大学教授)、誠にありがとうございました。
今後も研究活動に一層励みたいと思います。
さて、今回は3/8に行われたTibor Soós先生の講演会について取り上げます。
Soós先生はハンガリー科学アカデミーに在籍しており、研究内容は、有機触媒、複素環、医薬化学、天然物合成と多岐にわたります。
その中から今回は特異な反応性を示す複素環についてお話しいただきました。
演題:『Playing with Ring Strain, Unconventional Chemistry of 4-membered Heterocycles』
特に3-oxetanoneを用いる反応開発が特に印象的でした。四員環の歪みにより通常のシクロアルカノンとは異なる反応性をもつ3-oxetanoneを用いた交差アルドール反応や、カルボニル部位の二官能基化反応がとても印象的でした。
またアゼチジンやオキセタンをプレニル基の後期修飾に用いるなど、発想の豊かさにもとても惹かれました。
一つ一つのトピックについて丁寧にわかりやすく説明していただき、とても勉強になりました。質疑応答では学生の質問に対し真摯にご対応していただき、人柄の良さも伺えました。
Soós先生ご講演ありがとうございました。
後日談ではありますが、同学の友人(高分子研)がたまたま新幹線でSoós先生の隣に座った際も気さくに優しくお話してくれたそうです。こういったところからも人柄の良さが伺えますね。
それでは次回のブログでお会いしましょう。
稲垣和也
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