9/15に、米国CaltechのSarah E. Reisman教授を本学に招聘し、講演会を開催しました。
今回が2回目の来日で、有機合成化学協会の2023年度向山賞受賞に伴い、本学にも招聘することができました。
北大(ICReDD)→北里大→第一三共→TCI→早稲田→東工大→東大→有機合成化学セミナー@淡路島 という旅程です。約2週間滞在し、これがSarah史上最長の講演旅行とのことでした。
朝、ホテル(品川)に迎えに行き、朝の品川のタクシー事情に苦戦しながらも、無事に早稲田に到着。
午前中は、山口研教員とそれぞれディスカッションしていただきました。僕自身、ongoingプロジェクトと最近完了した全合成の話をさせていただきました。貴重なアドバイスやお褒めの言葉を頂いたほか、Sarahの全合成における標的設定のcriteriaなど、いろいろなお話ができました。
その後、武藤、太田、加藤でSarahを囲んでリーガロイヤルのビュッフェでランチ。好き嫌いなく何でも食べておられ、締めのスイーツまで楽しんでいただきました。
この場で、Taylor Swiftが好きなこと、娘と一緒にコンサート行ったこと、息子と一緒に寿司食べに行ったりすること(高いから頻繁にはいけないが)などなど、化学ではない話をしました。この情報収集が後で効いてきます。
(個人的には子供と一緒にnetflixで「ぐでたま」や「はじめてのおつかい (Old Enough)」を観るのが好きと言っていたのが印象的でした)
その後、Sarahを西早稲田キャンパスに送り、夕方から講演会。
タイトルは「Necessity is the Mother of Invention: Natural Products and the Chemistry They Inspire」
実は先日開催されたICReDDの国際シンポをzoom聴講していた人が本学にも多く、「同じ話になってしまうけど、ごめんね」、と言ってから講演会スタート。しかし、蓋を開けてみるとそれ以外の話も多くあり、みな大満足の講演会でした。部屋は当然満員で、講演会後にSarahが少し暑がってしまうほど熱量のある講演となりました。うちの学生からは久保、会田(x2)、白井、森田、加藤弘が質問しました。学生の質問や意見に、時にオーバーリアクションで回答する姿が印象的でした (こうやってエンカレッジしているんでしょうね。見習わないと)
さて、うちの研究室がホストとなった場合、送迎・ディスカッション・講演会だけで終わりません。有機系教授陣との懇親会ののち、Sarahがうちの研究室で学生と交流してくれました!
というのも、午前中のディスカッションの際、潤さんがSarahに学生と交流してくれることをお願いし、確約を取ってくれていたからです。
その情報を学生に共有した途端、向山賞のお祝いケーキを学生が用意してくれたり、ランチで聞き出したTaylor Swiftを皆で予習したり(笑)、「カラオケ会場@山口研」をセットアップしたりと大忙し。
準備&予習の甲斐あって、Sarahも大喜びの大はしゃぎで学生と交流してくれました。写真からもSarahの盛り上がりっぷりがわかると思います。翌日も講演が控えていた中、10時過ぎまでお付き合いいただき、みな大大大満足です。本当に感謝。
Sarahと交流できたことはもちろんですが、トップを走る人はパッションが半端なく、化学にも交流にもすべて全力で、駆け抜けていることを再認識できました。僕に限らず、ほぼ全員にとって非常に有意義な一日となったと確信しています。
武藤慶
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