さて、お知らせにもあるように、研究室引越しました!西早稲田キャンパスから121号館というところに移りました。距離にして約1.5km。
僕自身、学生のときにもラボの引越しは体験しましたが、その時は横の建物に移動するだけであったので、今回のようなキャンパスをまたぐような引越しは初体験でした。
今回移動した121号館は早稲田大学が「最先端の研究を実践するイノベーティブな拠点とするため」建てた新棟であり、建物としては研究開発センターという名前がついているそうです。
つまりは、新築です。この建物の計画にあたって2年くらい前から大学側と打ち合わせを重ねてきました。
早稲田に移動してきた際にも研究室のセットアップは体験しましたが、実験台やドラフトの選択など正真正銘ゼロからのセットアップは初めてでした。
大学との打ち合わせ会議で予想以上に決める(揉める苦笑)ことが多く難航したときも多々ありました。
しかし、新築・よりよい環境で研究をできるということで、大変な打ち合わせも含め楽しくあーだこーだやることができました。
当初は4月の下旬に引っ越し開始、GW開けに新棟での実験開始!と意気込んでいましたが、例のごとくコロナです、COVID-19です。
長い自粛機関中に引越し熱が冷めたことは正直否定しませんが、どうにかこうにか6月中旬から引越しを開始しました。
ここからは時系列順に紹介します。
6/15–19:Phase I—梱包
都の自粛要請が緩和され、学生全員動員して一気に行くぞ!と思いきや、大学からは密を避けるように部屋あたりの密度を通常時の半分にするように、との司令が。
しかし、移動の日は決まっている(20日から)。その日までに梱包完了しないといけない。
というわけで、眠い目をこすって朝6:00から14:00で頑張る組と、そこまで眠くないから有り余る元気を発揮しちゃう14:00-22:00組という二交替でどうにかすることに(早起き組のパフォーマンスが低かったわけではありません、むしろものすごく高かったです)。(早起きは)大変でしたが、予想以上にみんなの作業がはやく、二日間で梱包完了しました(6/15, 6/18)。16,17日を休みとしたのは資材不足が原因です。
もしこの記事を読んでいる方で引越しの予定がある方、引越し業者の梱包資材は足りなくなるので、30人超えの有機合成ラボの規模であればコンテナは300個、段ボールは150個、緩衝材は20ロール、段ボールの仕切り板は1000枚以上は確保するのをおすすめします。想像以上に多めの確保してください。
6/20–24:Phase II—業者による機器のセットアップ
特記事項はありません。教員で業者の仕事ぶりを見張っていました苦笑
6/25–27:Phase III—開梱・実験台セットアップ
規制が緩和され、人数制限と密回避に気をつけながらみんなで一気に立ち上げました。こころなしか、新しい建物・きれいな実験台で皆のやる気が梱包時よりも高く、
高速でセットアップが完了しました。29日以降にやることになるだろうと予想していた試薬整理・保管場所の登録も主にM1、B4の頑張りにより完了。すばらしい。
新たにNMRも建物内に導入したため、使い方などのマニュアル作成もゼロから始めるなど、僕としても貴重な経験ができました。
ここでは語りにくいことも含め本当にいろいろありましたが、最終的に満足のいく移転・実験室・設備になりました。
末尾にはなりますが、この引越に関係した大学事務や業者全員に心から感謝いたします。
心機一転、研究がんばります!
いろいろ落ち着いたときにはぜひともお立ち寄りください。(都内の感染者は増加の一途をたどっていて不安しかないですが。。)
武藤慶
最新記事 by 武藤慶 (全て見る)
- 怒涛の4,5月と旅立ち - 2024年6月16日
- 2023年欧州講演旅行 イギリス編:デジタル有機合成レクチャーシップ賞 - 2024年4月8日
- 2023年欧州講演旅行 フランス編:デジタル有機合成レクチャーシップ賞 - 2024年4月6日
コメント