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齊藤、論文と試薬出しました!

お久しぶりの投稿です!
私事ですが、先日、初めて自分の論文がBioRxivに投稿され、さらに東京化成工業株式会社により製品化されました!!

昨年山口研に訪問してくれた上原さんが研究していた植物(シロイヌナズナ)概日リズムを長周期化する低分子化合物PHA767491(PHA)を引き継ぎ、学部4年生のときからずーっとやってきたテーマです。PHAは5月に論文がPublishされ(DOI:10.1073/pnas.1903357116)、それに続くように自分の論文も出させていただきました!PHAのプレスリリースにもちょこっと登場させていただいているので読んでみてください!
(トップの写真は上原さんと初めてお会いしたときに鶏千へ行った時の写真です!)

Generation of strong casein kinase 1 inhibitor of Arabidopsis thaliana

Saito, A. N.; Matsuo, H.; Kuwata, K.; Ono, A.: Kinoshita, T.; Yamaguchi, J.; Nakamichi, N.
bioRxiv 2019. DOI 10.1101/642884

数十種類もの誘導体を合成し、構造活性相関研究を行ってきました。最初は全く活性が出ず、ネガティブデータばかりで苦労をしましたが、潤さん慶さんを始めとする研究室のみなさんのアドバイスをもとに、誘導化および活性評価を重ねた結果、高活性な誘導体を見つけることができました!結果、こんな単純な構造がPHAの約100倍活性があるなんて私自身も驚きました。

また、このテーマを取り組み始めて約2年、この化合物のおかげでいろいろな経験をしました。
学会発表に何回も出させていただくことができ、おかげで山口研初のポスター賞を2回も取ることができました!(第9回サブウェイセミナーCSJ化学フェスタ2018にて。)

さらには、山口研第2号(早稲田の学生第1号)の製品化(東京化成工業株式会社よりAMI-331を発売。製品番号:A3352)にも至りました!山口研HPのバナーにも仲間入り!自分が開発した化合物が商品となることなど夢にも思っていなかったので、とても嬉しく思います!しかも私の名前入り…少し恥ずかしいですが…。
ぜひお買い求めください!笑 (使えるかどうかはわかりませんが…苦笑)

最後になりましたが、潤さん、名大ITbM中道さんをはじめとする木下グループの皆様、前任者である上原さん、また私を支え応援してくださったみなさまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

これで満足せず、これからももっともっと全力で研究に取り組んでいきたいと思います!

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齊藤杏実

電子ぴゅんぴゅんあみ太郎。お米なら誰よりもたくさん食べられる。ラボ女帝。

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