友達は私の大学時代の後輩で、もうすぐ知り合ってから10年になります。彼女はイタリアに留学していて、夏休みを利用してイタリアから日本に遊びに来てくれました。
私たちは熱海で友達と会いました。到着したとき、ちょうど花火大会が始まっていて、夏の夜空を彩る華やかな花火に二人で見入ってしまいました。夜の祭りの賑わいを感じながら、見上げて楽しみました。花火が終わったのは夜9時頃で、海辺の人混みをかき分け、熱海駅までやっとたどり着き、電車に乗った後、藤沢のホテルに向かい、翌日の予定に備えました。

翌日は友達を案内して江ノ島へ。島の海沿いのレストラン「魚見亭」は本当に美しく、窓際の席からは広大な海を一望できます。そよ風が心地よく、波の音を聞きながらいただく料理は格別で、思わず「生きててよかった…あと500年くらい時間を借りたい」と感じるほどでした。友達も感動して「ここ最高!」と喜んでいました。美しい景色と美味しい料理の中で、ゆったりとしたランチタイムを楽しみました。
三日目は東京に戻り、恵比寿ガーデンプレイスの高層にあるタイ料理レストランでディナーを楽しみました。夜景に包まれた東京の街並みを見下ろしながら、美味しい料理を味わう時間は、今回の旅行の完璧な締めくくりとなりました。

この夏、友人の世界旅行の締めくくりに立ち会えたことは、まるでフィナーレの花火が夜空に咲くかのようでした。これこそが日本美学の核心「もののあわれ」に通じます。ぼんやりとした一つ一つの断片が、私たちの本当の自分を形作り、別れは次の新しい始まりへとつながっていきます。この瞬間は考えず、四肢を重力に委ね、すべてをその場所に帰し、吐息の間に一瞬を永遠に凝縮させます。
文末に、親友に敬意を込めて、蘇軾の詞「臨江仙」を贈ります:
一別都門三改火,天涯踏尽紅塵。
依然一笑作春温。無波真古井,有節是秋筠。
惆悵孤帆連夜発,送行淡月微雲。
尊前不用翠眉顰。人生如逆旅,我亦是行人。
ZhaoDi
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