先日10月18日にアーヘン工科大学のLeonori先生が本学でご講演されました。
講演に先立ちまして、英介さん、ずみさん、久保さん、田島はLeonori先生と東京を観光させていただきました。昼食にお寿司を食べ、茶道や藍染を体験しました。Leonori先生は日本の漫画やバラエティ番組をよく見られるらしく、日本に住んでいる僕らよりも詳しかったです。僕の拙い英語をLeonori先生は優しく聞いてくださり、最初は緊張しましたがお話していてとても楽しかったです!
また、講演会当日には会田さん、大木さん、田島、森田がLeonori先生とディスカッションする時間を設けていただきました。XATを牽引してきたLeonori先生から自身の研究について、さまざまなアドバイスをいただき、大変貴重な時間を過ごすことができました。
講演会では、コバルト触媒による脱水素化反応やボリルラジカルによるXATをはじめ、ニトロアレーンを用いた骨格編集やまだ論文化されていない内容など、多岐にわたる内容をご紹介いただきました。それぞれのテーマについて、ロジックから丁寧に説明いただき、更なる理解を深めることができました。会場からもたくさんの質問があり、講演内容にはありませんが、2022年にScience誌に掲載されたTunnel effectに関する質疑などもありました。僕自身も論文を読んだ際の疑問を解消することができました。また、えいてぃさんが質問したγ-テルピニルラジカルを用いたXATでも、メタラフォトレドックス反応は可能なのかという質問は僕も気になっていたので、Leonori先生に直接お聞きすることができ、納得する答えが得られました。
講演会後にはお疲れのところ研究室にもお越しいただき、皆で和やかな雰囲気の中、楽しい飲み会を開くことができました。Leonori先生はとても優しくユーモラスであり、短い時間ではありましたが、最高の飲み会でした。
以上、お忙しい中でLeonori先生にご講演いただきました。私自身、学部4年時にはLeonori先生が執筆されたXATに関する総説を通じて、XATの原理や最新の反応について学びました。今回はそのような先生に直接お会いできる機会をいただき、大変光栄でした。今回の経験を糧に今後も研究に励みたいと思います。
田島遼大
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