東京化学同人の「有機合成のための新触媒反応101」を潤さんと分担執筆しました。
本の内容説明は以下のとおり。
有機化学,錯体化学,触媒化学,高分子化学を専攻する
学部学生から大学院生,研究者まで有用有機合成に役立つ触媒反応101項目をピックアップ.
最近の進歩を取入れて,わが国を代表する有機化学者64名が,各合成反応と実験手法について簡潔に解説.【本書の特徴】
・各反応は,概要,代表例,用途,参考文献,実施例,その他参考になることを見開き2ページにまとめた.
・具体的な反応例が豊富.
担当した項目は以下です。
[54] カルボン酸を求核剤とするクロスカップリング[55] 擬ハロゲン化アリールのクロスカップリング
[60] カルボニル基のα-アリール化
[71] sp2およびsp3炭素–水素結合のアリール化
書籍を手にして知識を得る機会は減りつつありますが、久しぶりに実際に本をペラペラめくって眺めてみるのもいいものでした。
「あれ、これは!?」といった具合に自身の知らなかった化学との出会いを得やすいのも本の良いところです。
これから触媒反応を学ぼうとする方への入り口として、触媒反応を実践する際の参考書としてなど、さまざまな読者の研究の一助となれば幸いです。
末筆ながらお声掛けいただきました中尾佳亮先生はじめ、このような機会をご提供いただいた編集者の先生方に厚く御礼申し上げます。
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武藤慶
准教授 : 早稲田大学山口研究室
趣味はラーメン、漫画、マラソン、自転車、野球、バレーボール。ものづくりの街、豊田市出身。車ではなく分子レベルでのものづくりを極め、非常識だが理想的な方法論で未踏分子を世に出すことを目指す。60歳になっても子供のように、化学でできるあんな未来こんな未来を語り、学生とともに実現に向けて一歩を踏み出せる研究者でいたいと考えている。
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