こんにちは、バブルです!先日無事帰国しました!留学についてはまだまだお伝えしたいことが沢山あるので、近いうちに書こうと思います。
話は変わりまして、1st authorとして二報目の論文がついにでました!
Unified Synthesis of Multiply Arylated Alkanes by Catalytic Deoxygenative Transformation of Diarylketones
Miki B. Kurosawa, Kenta Kato, Kei Muto and Junichiro Yamaguchi
Chem. Sci. 2022, Accepted Article
DOI: 10.1039/D2SC03720C
私が継続して研究している脱酸素型変換反応の第二弾です!市販品のジアリールケトンから条件を少し変えるだけで様々なアリールアルカンを合成できます。最終的に全部で63個の化合物を作りました!化合物の個数は前回よりも多いですが、生成物にP(ホスフィン)が入っていないのでNMR解析はとても楽でした。
狙っていた脱酸素型反応が進行するとジアリールメタンが得られ、セレンディピティによりその二量体であるテトラアリールエタンが得られました。前回同様ジフェニルホスフィンオキシドによるphospha-Brook転位を利用したことが本反応の鍵になっています。発見から2年弱かなり色々なことをやりましたし、5年弱愛用しているジフェニルホスフィンオキシドを用いた反応なので、本音を言うともう少しhigh journalに通って欲しかったですが、無事acceptされてよかったです!ぜひご一読ください!!
留学中にrevisionが来るかも?!ということでドキドキしていましたが、なんとか乗り越えられてホッとしています。今後この研究内容で学会に参加するのでそれまでに間に合って良かったです!
様々なアドバイス、サポートをして下さったかとけんさん、慶さん、潤さんにこの場をお借りして感謝申し上げます。
博士課程生活も残り半分になりましたが、まだまだ論文投稿したいのでこの調子で実験頑張りたいと思います!
余談
日本でもそうですが、アメリカでもMiki B. KurosawaのBは何なんだとよく聞かれます。英語で説明するのはかなり大変でした。汗
黒澤美樹
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