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下山脱フッ素論文出しました!

お久しぶりです。早いものでM2も後半戦を迎えました下山です。

夏が終わったと思ったら急に冬でびっくり、みなさん風邪には気をつけましょう。

さてこのたび卒業生の黒澤さん、田中さんとの論文がChemical Science誌にて公開されました!(書こう書こうと思っていたのですが自分の後回し癖が発動してしまいオンラインになってからとても期間が空いてしまいました、、、すみません。)

Difluoroenol Phosphinates as Difluoroenolate Surrogates: Synthesis and Applications in Defluorination and Deoxygenative Coupling.
Kurosawa, M. B.; Shimoyama, S.; Tanaka, H.; Yamaguchi, J.
Chem. Sci. 2025, 16, 13390–13400

今回の論文は黒澤さんが6年間築き上げてくださったホスファブルックテーマの最新作です!本研究はトリフルオロメチルケトンにホスフィンオキシドと炭酸カリウムを作用させると脱フッ素化が進行したジフルオロメチルケトンが得られたというセレンディピティから始まりました。条件検討の結果、当量や反応温度を変化させることで脱フッ素の度合いを調節したケトンへと導くことができ、また中間体のジフルオロエノールホスフィナートの脱酸素型の変換にも成功し、トリフルオロメチルケトンを出発原料とした簡便かつ多様な含フッ素化合物への変換法の開発に成功しました。ぜひご一読ください。

この論文投稿期間を思い返すとドタバタで、ChemRxivに出した直後に類似研究がJACSAuに掲載されたり、JACSで審査までは回って大喜びしたものの○2×2で落とされてしまったりなど。。自分の実力不足、スピード不足を実感しながらもとても楽しく過ごすことができました。最終的にはChemSciでは追加実験なしのマイナーリビジョンでの完勝とまあ終わりよければ全てよしということで。

卒業までにもう1報出したい(出す)のとホスファブルックチームの後輩も面白い研究をやっているので今後ともチェックよろしくお願いします!

最後になりますがいつもご指導いただいている潤さん、共著者の黒澤さん田中さん、スタッフのみなさん、先輩同期後輩にこの場を借りて感謝申し上げます。

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下山修平

下山修平

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