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最近の高校化学の教科書がすごい!

M2の坂井です。梅雨でなんかしめってなまがわぁき、夏が本当に待ち遠しいです、、、

 

私は昨年度から非常勤講師として高校生に化学を教える機会をいただいています。

そんな中、今年度からは学習指導要領の改訂に伴って教科書が刷新され、新しい教科書で授業を行っています。

大きな変化があり驚いたので、今回はそのことについて書こうと思います。(使用しているのは啓林館の化学基礎の教科書です。)

そもそも学習指導要領とは?

学習指導要領とは、全国の教育水準を保つために文部科学省が定めているカリキュラム水準です。

これをもとにして教科書の作成が行われます。

2019年に、グローバル化やAIの台頭など、目まぐるしい時代の変化を乗り越える力を養うことを目的として、約10年ぶりの改訂が行われました。

小学校は2020年度、中学校は2021年度、高校は2022年度から実施されています。(小学校でプログラミング教育が必修化されたことが話題になっていましたね。)

 

変化① 教科書にQRコード!?

教科書を開いてまず目に入るのが、ページの右上のQRコードです。

スマートフォンやタブレットPCが普及している現代ならではだなと非常に驚きました。

QRコードを読み取ると、その単元の内容や実験操作についての動画を視聴でき、授業の枠を超えて主体的に学ぶことができます。

変化② 思考力を鍛える問題

昨年度までの教科書では、各章の終わりに章末問題がついており、その章の内容を復習できる構成になっていました。

新しい教科書ではこれに加えて、記述問題やグラフの形状を推測する問題のような思考力を鍛える問題が収録されています。

知識の習得にとどまらず、生徒自ら考える力を身につけることを目的としており、大学入学共通テストで求められる思考力を要する問題の対策にも利用できます。

未知の状況に対応できる思考力は、勉強に限らず、社会で生きていく上で重要な素養になると思います。

 

他にも、身の回りの物質の例が増やされたり、SDGsマークが掲載されたりと様々な変化がありました。

教科書の内容を最大限に活かしながら、化学に興味をもってもらえるような授業を展開していきたいです。

 

参考文献

・政府広報オンライン、”2020年度、子供の学びが進化します! 新しい学習指導要領、スタート!”

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201903/2.html#section3

・啓林館、https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/kou/science2022/text/chemistry_h/

 

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坂井祐衣

うさまるとロックを愛する女の子。アルフォートは1日1箱まで!

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