脱カルボニル型反応

エステルとアミドのクロスカップリング

Takise, R.; Muto, K.; Yamaguchi, J.
Chem. Soc. Rev  2017,46, 5864-5888.
DOI:10.1039/C7CS00182G 

Inside back cover
DOI: 10.1039/C7CS90100C

芳香族エステルやアミドをカップリング剤(求電子剤)として用いる新しいクロスカップリング反応が最近多数報告されている。エステルやアミドは脱カルボニル化をへて様々な官能基や炭素骨格へ変換することができる。一方で、脱カルボニル化を伴わない置換反応タイプの”カップリング反応”(ケトン合成)も報告されている。本総説では、我々の結果を含めたこれら次世代型のカップリング反応とその触媒について報告する。

我々が注力しているエステルの脱カルボニル型カップリング反応に加えて、芳香族アミドのカップリング、そして脱カルボニル化を伴わないカップリング反応に関する総説を書きました。総説のベースは博士課程3年の瀧瀬くんが執筆。最初の数枚はすべて書き直して、できるだけこのケミストリーのメインプレーヤーと芳香族エステル・アミドの形、反応を触媒する触媒の変遷など、できるだけわかりやすく書きました。アクセプトから2ヶ月かかりましたが、ようやく日の目を見ました。ぜひ読んでいただけると幸いです。

山口潤一郎

TOP