5月27日から30日にかけて中国の上海有機化学研究所で行われた“The 1st Sino-Japanese Symposium on Catalysis for Precision Synthesis”という国際学会に参加してきました。潤さんの講演と僕の口頭&ポスター発表がありました。
上海有機化学研究所とは?
今回のシンポジウムの会場でもある上海有機化学研究所(Shanghai Insitute of Organic Chemistry:SIOC)は、中国科学院(Chinese Academy of Sciences:CAS)という中国における自然科学分野の最高機関に属し有機化学を専門とする研究機関です。つまり有機化学分野では技術的にも(財政的にも)中国トップにある研究所です。約700名ほどのポスドクまでの学生に対して約180名の教授・准教授レベルの教員がいるそうで、これだけでも力の入れ方がよく分かります。閉鎖的かと思ってましたが、日本の化学界との交流ももちろんのこと、世界中の多くの研究機関との連携も積極的に行っているみたいです。ただ、留学生に関してはまだまだ少なく、特に日本から留学にくる学生は稀のよう。。。それもあってか、僕の中でのSIOCのイメージは謎に包まれていました。笑
実際に行ってみると、その規模にただただ圧倒されました。これだけ力をいれていてモノと人が揃っていれば、学生はやるしかないし結果も出てくるんだろうなという感じでした。
1日目
日曜日の早朝出発ということで潤さんの車で成田空港へ。上海・浦東空港までは3時間で到着。空港でSIOCの人にピックアップしてもらいそのままホテルへ。SIOC自体は上海の中心部から車で1時間ほど離れていました。夕方のレセプションまで時間が結構あったので、潤さん、千葉大・橋本先生、阪大・新谷先生とホテルの周辺を散策。
そして夜はホテルでレセプションがあり、日本とSIOCの学生と先生方で交流しました。出てくるお酒はワインと白酒のみでキツかったですが結構盛り上がったので、その後は残っていた先生方と二次会に行きました。学生一人だけでしたが。苦笑
お付き合いいただいた先生方ありがとうございました!
2日目
2日目からは講演会が始まりました。有機合成分野の日中を代表する若手研究者の講演ということもあって、どの先生方の講演もレベルが高く面白いものが多かったです。(大変失礼ながら、これまで中国人研究者の方の名前の区別があまりつかないことが多かったのですが)これからは注意深くフォローしないとなと思いました。そしてこの日は僕自身もStudent Meetingで口頭発表がありました。初めての英語での口頭発表でしたが、質問もたくさんしてもらえていい経験ができました。
夜は、バンケットがありました。すごくいいお店だった気がしましたが、この日も出てきたのはワインと白酒(と紹興酒)のみ。たくさんの先生と乾杯できて良かったです。
3日目
3日目は潤さんの講演と学生のポスター発表がありました。講演が終わった後は、上海の中心街を少し観光してTVタワーでビュッフェ形式の夕食でした。久しぶりの中華料理以外の食事とワインと白酒以外の飲み物があったので満足でした。ホテルに戻った後は、もちろん二次会へ。笑 中国のバーベキュースタイルのお店に連れて行ってもらいました。庶民的な雰囲気が良くて料理も美味しかったですがここで白酒のボトルを4本空けるという大分キツイ二次会でした。
4日目は午前中に残りの講演を聞き、ラボへ白酒やらお菓子やらを買って帰国。
SIOCの先生方のホスピタリティがすごい学会でしたが、すごすぎて2年後に日本で開かれる時は大変そうだなとも思いました。
最後になりますが、今回のシンポジウムを中心で運営してくださった京都大学の中尾先生とSIOCのShu-Li You先生をはじめとする先生方、学生に御礼申し上げます。
P.S. 素晴らしい写真をたくさん撮ってくれた中尾研・みゅーとくんありがとう!
小松田雅晃
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