こんにちは。山口研物品係のM1の菊池です。
師走に入り今年も終わりが近づいて来た感じがしますね。年末には、実験室の大掃除をするところが多いと思います。普段は掃除をしないところを綺麗にしたり、この機会に古くなったものを新しく替えたりするところもあるかと思います。
先日この大掃除に備えて必要なものの発注をした際に、普段では気づかない物の値段を知ることができたので、今回は大掃除で使いそうな「アレ」の値段を紹介したいと思います。なお、前回と同様、当研究室で使用しているメーカー・種類を製品を基準に値段を紹介しているので、あくまで目安として見ていただきたいです。
18L(一斗缶) 約18000円
有機合成化学者ならお世話になっている人も多い真空ラインに必要な油回転真空ポンプの油です。当研究室では一年に一回交換しているのですが、油を出してみると思ったより黒くてびっくりなんてことも、、、オイルの汚れは故障の原因になる等の真空ポンプのことが書かれている良い記事があったので紹介しておきます。
「真空ポンプはなぜ壊れる?」
このサイトで紹介されている真空ポンプの油量は約1.2Lなので、一斗缶を買えば15回ほど替えられます。つまり1回あたり約1200円。高価な真空ポンプを守る為にもこのくらいの値段はケチらずしっかり定期的に替えたいですね。
一缶 約8000円
高温にも対応しているオイルバスのシリコーンオイルです。用途によって様々な種類があり、値段も幅がありますが大体のこのくらいの値段なのではないでしょうか。いざオイルを替えようとすると思ったより量が必要なので値段は相当かかりますね、、、そのため埃やゴミなどのちょっとの汚れでは替えないところがほとんどだと思います。大切なことは、実験操作のミスなどにより酸や塩基などの化学物質で汚さないことですね(自戒の意を込めて)。
一缶(20kg) 約12000円
エバポレーターのチラー(冷却水循環装置)に使う液体のことで、エチレングリコールが主成分のいわゆる「不凍液」が一般的に使われます。不凍液はエバポのチラー液以外にも世間的によく用いられますし、値段もそこまで高くないですね。当研究室では以前の大掃除の際に、チラー内の一部の不凍液が凍っていることが発覚した事件(?)があったので、みなさんもしっかりチェックしておくと良いと思います。常識かもしれませんが、エチレングリコールは肌をかぶれさせることがあるので、不凍液を扱う際には手袋等をして肌に触れない方が良いです。
以上大掃除で使いそうな「アレ」の値段をいくつか紹介しました。必要に応じて替えることは大事ですが、決して無駄遣いはすることのないようにしましょう!また、良い環境で実験できるように大掃除頑張りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
菊池拓成
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