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京都の有機合成シンポに参加してきました

こんにちは!D1の森田です。

6/26-27で第126回有機合成シンポジウム(学会ホームページ)に参加してきました!

有機合成シンポジウムは、口頭発表とポスター発表の両方が行われる非常に活気ある学会です。教授陣だけでなく、学生が主体となって活発な質疑応答が交わされるのも大きな特徴で、若手研究者にとって貴重な発表・交流の場となっています。年に2回開催され、春は地方支部、秋は関東支部が主催しています。秋のシンポジウムは毎年早稲田大学の国際会議場で開催されており、山口研究室では全員が運営スタッフとして参加しています。今回は、私にとって初めての春のシンポジウム参加となりましたが、普段とは異なる地域の研究者と交流でき、とても新鮮で刺激的な経験になりました。

今回の会場は、京都大学 医薬系総合研究棟内にある「藤多記念ホール」でした。このホールに向かって歩いている途中、まず目に飛び込んできたのが、すぐ隣にそびえ立つ京都大学医学部附属病院。その圧倒的な規模に思わず足を止めて見上げてしまいました。なんと病床数は1100床を超えるとのことで、国内有数の大学病院の貫禄を感じました。建物間をつなぐ連絡橋も近未来的な雰囲気で、まるで医療ドラマのワンシーンに入り込んだような気分に。さらに、記念ホールの裏手には、ノーベル賞でも話題となったiPS細胞研究所の研究塔があり、思わず感動。世界的に有名な研究施設を間近で見ることができ、大変光栄でした。

口頭発表・ポスター発表

さて、学会は2つの記念講演と33人の口頭発表、30のポスター発表が行われました。
僕は「ドナー/ドナー型金属カルベノイドを経由したイソベンゾフラン合成と環化付加反応」というタイトルで発表しました。山口研ではあまり馴染みがないテーマですが、たくさんの質問をしていただきありがとうございます!今後は本反応を鍵として全合成研究に取り組みます!

口頭発表では僕自身もたくさん議論ができて光栄でした。特に印象に残っているのは寺田研の品川さんの発表で「キラルブレンステッド酸触媒による不斉アリル化反応を駆使したBastimolide A の効率的全合成」です。寺田研で開発されたキラルブレンステッド酸を用いた反応を駆使して炭素鎖を伸長し、21工程高収率でマクロ環をきれいに構築していて圧巻でした。また、飲み会でも大変お世話になりました!ありがとうございます。

ポスター発表では、山川くん(千葉工大原口研)の「酸化的環化付加と脱水素的芳香族化によるアルケンからトリアゾリウム塩の合成」です。山川くんとは前日の懇親会で知り合い、どんな研究をしてるのか気になって見に行きましたが、温和な条件で広範なトリアゾリウム塩を合成していて素晴らしかったです。ポスター賞おめでとうございます!

懇親会・二次会

懇親会は、講演会終了後に藤多記念ホールから徒歩10分ほどの場所にある「吉田食堂」で開催されました。アットホームな雰囲気のなか、ビュッフェスタイルで提供された料理はどれも美味しく、種類も豊富で大満足でした!ただ、人気のメニューは小分けにされていて取りやすかった反面、すぐになくなってしまい…後半は気づけば野菜中心のプレートに(笑)。でも、それもまた一興です。懇親会ではたくさんの先生方や学生の方々と交流することができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。一緒に写真を撮ってくださった庄司先生、掛谷先生、下川先生、高須先生、Greg先生、藤本先生、前島先生、山川くん、本当にありがとうございました!

二次会には京都駅の方に向かい、魚民で飲むことにしました。メンバーは懇親会後の即席でしたが、先輩方の貴重なお話や裏話も聞けて、とても楽しい時間でした🍺
矢崎さん(九大有澤研)、品川さん(東北大寺田研)、波多江さん(九大新藤研)、猿渡さん(東京科学大小西研)、三宅くん(東北大土井研)、渡久山くん(阪公大池田研)、上永くん(阪公大池田研)、ありがとうございました!また学会と飲み会でお会いしましょう!

 

11月6日-7日に第127回有機合成シンポジウムが早稲田大学国際会議場で開催されます(学会ホームページ)。
山口研究室は今年も運営スタッフとして参加するので、よろしくお願いします!

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森田直樹

D1 (LD3)山口研究室
趣味:バイク、ランニング、登山

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