みなさんお久しぶりです。M2になりました田島です。
前回ブログでダイエットを決意していましたが、最近は学振のおかげで運動もせず、暴食に暴食を重ねてしまいました。また1からダイエットを始めようと思います。このブログを読んでいる山口研の太っている方々も一緒に頑張りましょう。
今回は山口研に新たなLCMSとして、島津製作所のLCMS2050が導入されたのでそのご報告です!
LCMS2050では、新たにDUISと呼ばれる測定方法が採用されています。
これまで使用していたLCMSでは高電圧を印加することでイオン化するESIとコロナ放電によりイオン化するAPCIの二つのメソッドを利用していました。しかし、ESIでは低極性の化合物、APCIでは高極性の化合物の定性が難しいというデメリットがあり、測定するサンプルによってメソッドを変更する必要がありました。
一方でDUISはESIプローブとAPCI用コロナニードルが搭載されているため、ESIとAPCIのハイブリッドのメソッドとなっており、化合物の極性の制約を受けることなく、測定が可能となっています!
また、DUISを搭載したLCMS2050は、これまで使用していたLCMS2020と比較して、かなりコンパクトになり見た目もかっこよくなりました!サイズ感としてはこれまでの半分程度の大きさで、100V電源での使用が可能となっています。さらに、これまでは真空停止状態から立ち上げに6時間程度の時間を要していましたが、なんとLCMS2050では6分で自動起動することができます!
LCMSの担当係からしたら立ち上げ時間の短縮はかなり嬉しいです!!!
導入に際し、LCMSに関して島津製作所様と様々なお話をさせていただきました。LCMSではイオン状態の分子を観測するため、サンプルのpHにかなり敏感です。そのため、カチオンにイオン化する際には蟻酸や酢酸、アニオンにイオン化する場合には酢酸アンモニウムや蟻酸アンモニウムなどの添加剤が有用なようです。
新たなLCMSの導入により測定が困難であった化合物の同定が可能となったので、これからも精一杯研究活動に専念したいと思います!ここまでお読みいただきありがとうございました!!!
田島遼大
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