マルチアリール化合物

7つの手をもつ分子:ヘプタイソキノリンの合成

Synthesis of A Heptaarylisoquinoline: Unusual Disconnection for Constructing Isoquinoline Frameworks
Asako, T.; Suzuki, S.; Itami, K.; Muto, K.; Yamaguchi, J.
Chem Lett. 2018, Advanced Publicatiion
DOI 10.1246/cl.180429
Highlights Editor’s Choice

イソキノリン環の新規合成法を目指し、これまでにないC7-C8/C4a-C8a結合を切断する合成戦略を立案した。これらの結合のチオフェンオキシドとアルキンとの[4+2]付加環加反応を鍵反応としてイソキノリン環の構築に成功した。続く、C3位の置換基はキノリンの酸化/C-H官能基化反応によって導入することができた。本合成法を用いて置換基がすべて異なるアリール基を有するヘプタアリールイソキノリンの合成に成功した。なお、ヘプタアリールイソキノリンは置換基の有無等かかわらず、はじめて合成された新規物質である。

浅子の3報目!いろんな事情があり、急遽出さねばならず、Chem Lettに出しましたが間に合いませんでした。ただ、Editor’s Choiceになるというボーナスが。これまでの仕事の延長ですが、かなりの短期間で仕上げた割には、しっかりした内容の論文にできました。日本化学会の欧文誌にも貢献できたんで満足です。おめでとう!

山口潤一郎

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