こんにちは。博士後期課程2年になりました、大木風豪です。
そしてこの春より、応用化学科 山口研究室の助手を務めることとなりました。
助手として、かつて学部生の頃に受けていた講義や実験の運営・指導側に立つことになり、実際に大人数の前で話したり、実験を教えたりする中で、思わず誤ったことを言ってしまうこともあり…教育の難しさと責任の重さを実感しています。
それでも、同学科の細川誠二郎先生や梅野大輔先生とご一緒に仕事をさせていただけており、こうした機会は自分にとって非常に刺激的であり、学ぶことの多い、かけがえのない経験となっています。このような貴重な機会をいただけていることに、心より感謝申し上げます。
さてこのたび、Chemistry – A European Journal誌に論文を掲載していただきましたので、ご報告させていただきます。
論文タイトルは
“Ring-Opening Chlorination and Bromination of Pyrazolopyridines and Isoxazoles“ です。
本研究では、ピラゾロ[1,5-a]ピリジンやイソオキサゾールといったヘテロ芳香族を対象に、クロロ化・ブロモ化を伴う開環反応を開発しました。
反応形式としては、須藤さん、小松田さん、近藤さんのフッ素化研究を踏襲していますが、そこからさらに展開し、当研究室ならではのケミストリーとして発展・体系化できたことをとても嬉しく思っています。
投稿から査読結果の通知まで2ヶ月近く連絡がなく、正直かなり不安でしたが、最終的には大きな修正もなく、無事アクセプトをいただくことができました。
潤さんをはじめ、英介さん、小田木さん、日々多くのアドバイスをくれた後輩たち、相談に乗ってくださった先輩方、学会などでコメントくださった皆様に深く感謝いたします。
今後も一歩ずつ、研究を進めてまいります!また、チーズのこともこれからブログにしていきます。そちらもお楽しみに!!
論文の詳細は以下のとおりです。
Ohki, H.; Yamaguchi, J. Ring‐Opening Chlorination and Bromination of Pyrazolopyridines and Isoxazoles. Chem. Eur. J. 2025, 0, e202501589. DOI: 10.1002/chem.202501589.
- 潤さん、論文投稿ありがとうございました!!
大木風豪
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