こんにちは。M2の加藤です。先日、筆頭著者として一報目の論文をChemical Science誌に出すことができました!
Catalytic Three-component C–C Bond Forming Dearomatization of Bromoarenes with Malonates and Diazo Compounds
Kato, H.; Musha, I.; Komatsuda, M.; Muto, K.; Yamaguchi, J.
Chem. Sci. 2020, Accepted Manuscript
DOI 10.1039/D0SC02881A
昨年のアリル化に続き脱芳香族的三成分連結反応のアルキル化バージョンです。
反応自体は昨年のアリル化のsubmit前に見つかっていたものの、本テーマにつきまとう反応の再現性や生成物の安定性に苦しめられました。その代わり、幅広い芳香環への適用やジアゾ化合物の拡張、そして何より生成物の多彩な誘導化により芳香族化合物からいろんな三次元分子へと誘導できるようになりました。こちらから詳細を、また、早稲田大学のプレスリリースにも取り上げていただいたのでこちらも見ていただけると嬉しいです。化学工業日報、EurekAlert!
コロナウィルスの感染拡大による研究室封鎖ギリギリまで、怒涛の実験によりデータをかき集めたのも今となってはいい思い出です。笑まだまだ予断を許さない状況ですが、実験することができる喜びを噛み締めながらこれからもバリバリ実験して行きます。
最後にいつもお世話になっている潤さん、慶さんにこの場を借りて御礼申し上げます。また、前回のアリル化に引き続き様々なアドバイスをしてくださった小松田さん、そしてB4の最初からたくさん手を動かしてくれた現M1の武者に本当に助けていただきました。ありがとうございました。
加藤弘基
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