こんにちは、M2の加藤です。
なんだか最近、世間も慣れてきたのかコロナへの注目も落ち着いてきたように感じる今日この頃ですが、未だに感染者は増えており、イベントなども相変わらず自粛、先行き不透明な日々が続いていますね。その影響はもちろん私たちも大きく受けていて、特に残念だったのが学会が全て中止となってしまったことです。(以前近藤くんがコロナのせいで中止となった学会情報をまとめてくれたのでぜひ。)
自分の研究、日々の努力の成果を発表する機会、他大の友達との久しぶりの再開の機会、先生方と楽しくお酒を飲んで化学を議論する機会、これら全てが奪われてしまい、実に悲しいです。私自身も今年の6月に国際学会初参戦ということでヨーロッパに行く予定でしたがそれも叶わず。。
そんな中でケムステVシンポをはじめ、様々な”オンライン学会”なるものが開催されるようになりました。今回のブログでは、毎年山口研も参加しているサブウェイセミナーがオンラインで開催されたので、その感想やらなんやらを書こうと思います。
今回のサブウェイセミナーは主にポスター発表と交流会の二部制でした。山口研からは、M1の期待のD進コンビ、会田、飯泉に加え、私がポスター発表をしました。他のメンバーもポスターを聞いたり、交流会で楽しく飲んだりと参加してました。
Remo
ここで、どのような形態でオンライン学会が開催されたのかを紹介します。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、Web会議システム「Remo」を使いました。これはパーティー会場のように歓談席や休憩スペースなど、様々な”部屋”を用意してその部屋の中でコミュニケーションを取ることができます。各部屋はzoomのプライベートルームのようなものでしょうか?会場全体を見渡しながらダブルクリックで簡単に出入りができたり、その部屋のボードに掲載されているポスターを見ることができたりと、かなり使い勝手がよかった印象です。10月に開催予定のCSJ化学フェスタ(オンライン)でもこのRemoが使われるそうです。
ポスター発表
ポスター発表はRemo上に自分の発表スペース(部屋)が決められ、あらかじめその部屋のボードに自分のポスターを掲示し、部屋に入ってきた方に対して発表します。自分のカーソルの位置が相手の画面にも表示されているので、ポスター説明も思いのほか難しくはなかったです。ただ、そもそもコミュニケーションを取るのが難しい。最初は特に難しく、相手の顔が見えないのは緊張もあり非常に発表しづらかったです。対面のポスター発表も緊張はしますが、話しているときに相手の反応がわからないのは本当に話しづらいです。オンライン授業などでの先生方の苦労を少しだけ分かった気がします。笑 それくらい聞き手のリアクションの大切さを思い知りました。顔も見えていない相手に対して”質問などありますか?”と問いかけて何も返事がないのです。本当に悲しかったです。いじめられてる気持ちになりました。笑 逆に質問をいただいたときにはとてつもなく嬉しかったです、自分の研究に対して興味を持っていただけたこと以上に、いじめられてるわけではなかったと実感できたことに感動していました。笑
途中で「なるべくカメラオンにして議論しましょう」という指示があったためか、私自身も聴衆の方々も徐々に慣れてきて、スムーズにコミュニケーションを取れるようになっていきました。最後の方は普段のポスター発表と変わらないくらいスムーズに楽しく議論を交わすことができていたように思います。やはり重要なのは相手の顔を見て話すことですね。これからもオンライン学会はあると思いますが、どうか参加する方は顔を出して聞くようにして、できればリアクションしてあげてください。画面越しに頷いてもらえるだけでも励みになります。
交流会
交流会は事前にRemoの部屋に5〜6人ずつ割り振られ、その部屋の中でいろんなおしゃべりをしました。最初は学生と先生方は別々の部屋で交流していました。簡単な自己紹介に加え、実験お悩み相談、他研究室のコロナ禍での過ごし方、など色々おしゃべりをしました。私はラボにいたので飲んでなかったのですが、サブウェイセミナー自体がアルコール推奨でしたので、ビールやらサワーやらを飲んでる方も多く、楽しく交流できました。ある程度時間がたったら先生もごちゃ混ぜで部屋を移動して色々な方とお話しさせていただきました。画面越しではありますが、久しぶりにお会いする先生方に覚えていただけていたのはとても嬉しかったです。ただ、やはり飲み会はリモートではなくface to faceがいいですね。来年は対面での学会が開催されることを祈ります。
優秀ポスター賞発表
また、交流会の途中で三宅先生から優秀ポスター賞の発表がありました。自分の中では楽しく充実したポスター発表ができたのではと思っていたので、内心ドキドキしながら聞いてたところ、、自分の名前をあげていただき、ポスター賞を取ることができました!実は、去年のサブウェイセミナーでもポスター賞に選んでいただいており、2年連続での受賞となりました。日々ご指導いただいている、潤さん、慶さん、英介さん、そして共にたくさんの芳香環を壊してきた共同著者の小松田さん、武者さんに改めて感謝したいと思います。
また、本サブウェイセミナーに協賛していただいている日本化学会からの豪華な副賞もいただくことができました!可愛い周期表の模様のトートバッグだったりクリアファイルなんかもgetできて大満足です!!
最後に、このような状況の中、オンラインセミナー開催の取りまとめをしてくださったお茶の水女子大学三宅先生をはじめ、実行委員の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
加藤弘基
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