昨日、図星行ってきました!めんたいチーズトッピングバカうまかったです!
ってことで福山本A3の解説をやっていきたいと思います。
A3 酸無水物の合成
機構としては、カルボニル酸素が塩化チオニルやら、塩化オキサリルやらでカルボニル酸素の脱離能を上げた後に、塩化物イオンがカルボニル炭素に求核攻撃することで、塩化アシルを生成する。(リンは分離だるいからあんまり使わんらしいよー。この辺の反応この前練習実験でやった!黄色い風船作ってやった!)
◎酸塩化物の有用性
- カルボニル炭素の求電子性up
→エステル作ったりアミド作ったりなんでもいけちゃう!
もう室温でバシバシ反応進んじゃうらしい
(C=OのIR 1770 cm-1→めっちゃガッチリしてる) - エノール、エノラートが作りやすい
カルボニル炭素電子欲しいから、α位のsuisoから電子めっちゃ強奪する。もうタイの空港なんかよりもひったくり犯多い。
こわいね〜
エノラート作る時、ちっちゃいの使ったらカルボニル攻撃しちゃうからDBUみたいなおっきいの使わなきゃダメらしいよ。色々とめんどくさいね、、
※アミド、エステル安定性について
アミド、エステルのN、Oのsp3のlone pairとカルボニル炭素のπ*との軌道間相互作用でカルボニル炭素のLUMO上がっちゃって、求電子性減っちゃう。N、O比べたら、Nの方がsp3のエネルギー準位高くって、その分、カルボニル炭素に与える影響大きくなるから、網戸の方が安定らしいよ。網戸で守るってなんか🦟みたいだね!
◎酸無水物の反応あれこれ
- フリーデルクラフツアシル化
- エステル、アミド縮合
- アーント・アイシュタート合成
- ローゼムント還元
- ケテン合成
1, 2は割愛。割愛って不思議な漢字書くよね。なんで愛なんだろう?なんかただ省略したいだけなのに一気にロマンチックな感じになるよね!
アーントアイシュタート反応
wolff転位の一種です。酸塩化物にジアゾメタンを加えたら、ジアゾカルボニルを作り、その後挿入的[1,2]転位が生じます。
まあ要は何が言いたいかっていうと、カルボン酸に炭素無理やり一個増やしちゃうメチャクチャな反応です!便利だね。不思議だね。
ローゼムント還元
酸塩化物に、炭酸バリウム、炭酸カリウムを担体としてパラジウムと水素入れると、酸塩化物がアルデヒドになります!すごい!
カルボン酸にLAHかけちゃうと、アルコールまで行っちゃうから、カルボン酸→アルデヒドにするのに便利?合成で使えそう?多分?
ケテン合成
さっき、エノラート作るって話だったけど、その後、Clが脱離して、ケテン作るらしい。んー、けてんつくってどうなんの?いっぱい役立つんやと思うけど、あんまりよくわからんな…勉強がんばろ!
◎反応機構
◎参考文献
- 有機合成化学協会 ”演習で学ぶ有機反応機構ー大学院入試から最先端まで” 第27刷(2023)
https://www.amazon.co.jp/演習で学ぶ有機反応機構―大学院入試から最先端まで-有機合成化学協会/dp/4759810455 - 野依良治、柴崎正勝、奥山格、檜山爲次郎監訳 ”ウォーレン有機化学 第2版” 東京化学同人、第4刷(2020)
https://www.amazon.co.jp/ウォーレン有機化学-上-ジョナサン・クレイデン/dp/4807908715 - ケムステ
https://www.chem-station.com
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