こんにちは、D3の冬を迎えました、にゃんたこと松下です。
時が経つのは早いもので、卒業というタイムリミットが迫ってきました。新反応の提案・開発など色々チャレンジして、最後まで一生懸命、大学での研究と生活を楽しみたいと思っています。
さて、毎度おなじみではありますが、僕の趣味であるクラシック音楽のおすすめ曲を紹介いたしま~す♪今回紹介するのは、ついに登場、泣く子も黙る(!?)クラシック界の大御所、楽聖ベートーヴェンの楽曲です。ベートーヴェンは有名な曲が多すぎて、正直どう紹介するか悩んでいました。。。第九「合唱付き」(年末の定番)、第五「運命」、エリーゼのために、ピアノソナタ14番「月光」、ピアノ三重奏「大公」、ヴァイオリンソナタ「クロイツェル」などなど、、、聴いたことあるフレーズのオンパレードだと思います。
なので、皆さんもたぶん聴いたことのある中期(俗に言う傑作の森)の曲群ではなく、今回も少しニッチな、楽聖の晩年に作曲したものを選びました。晩年になると、中期の傑作群にある“オレこそが天才、ベートーヴェンだ!!!どけどけ~!”的な強烈な自己主張や、恐るべき威勢の良さ、圧倒的な意思の強さが減ってきます。代わりに、悟りを開いたような、透き通っていてやわらかく平明な、ある種難解な内容の曲が多くなります(第九の4楽章合唱部分は例外的に分かりやすい、1-3楽章は結構難解)。様々な成功と苦難を経験した老ベートーヴェンの心の内を見るようで興味深いです。”豪傑”ベートーヴェンっぽくないかもしれませんが、しっかり焙煎したコーヒーの深いコクみたいなのがあって、晩年の曲のほうが味わい深くて僕は好きです。理解するのが少々難しいからこそ、何度聴いても飽きにくいのと、演奏家の解釈の差が出やすく、その個性も楽しみやすいように思います~。
でわでわ、お時間あるときやデスクワークの合間にでもぜひ聴いてみてください~♪けっこうリラックスできる心穏やかな曲が多いと思います。
ピアノ曲
・ピアノソナタ30番 第1楽章
グールドのおすすめでも紹介した曲。まるでコラールのような透き通った美しさがあります。
・ピアノソナタ31番 第3楽章
別名、嘆きの歌と呼ばれる、歌謡曲のように大変メロディアスな曲。晩年の楽聖の特徴であるフーガの活用が徹底されています。
・ピアノソナタ32番 第2楽章
最後のピアノソナタの最後の楽章。最初は平明で淡々としてるが、途中からジャズっぽくリズミカルになったり、最後は飛翔するような超絶美しいトリルがあったりと、何度聴いても飽きない多彩さがあります。
弦楽四重奏曲
・15番 第3楽章
神への感謝の歌、と銘打たれたとってもメロディアスな曲。ちょうどこの作曲前に大病を患ってたベートーヴェンは、その快復の感謝をこの曲にしたためた、らしいです。生きていることの喜びが伝わってきます。
・14番 (弦楽合奏版)
楽聖が晩年にして最高傑作と自負した曲の導入。まるで夢見てるような大変幻想的な内容で美しい。ちなみに、6~終楽章では中期の闘争心丸出しのベートーヴェンがこんにちわ!と顔を出します。人生は最後まで闘い!!6楽章の静かな入りも効果的。今回はよりスケール感のある弦楽合奏版を選びました。ウィーンフィルによる演奏が染みます。
合唱曲
・ミサソレムニス ベネディクトゥス
巨大かつ異形で宇宙爆誕!的なこのミサ曲の後半に、突如現れる、とっても優しくて心が洗われるような美しい曲です。ちなみに、コンマスが一挺のヴァイオリンで独唱、合唱、フルオーケストラと対等以上に会話する必要があり、奏者に大変な技術を要求する、実にベートーヴェンらしい構成です。
松下薫
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