こんにちは。皆さんは本を読みますか?聞いてみると結構人によって違います。月に何冊も読む人もいれば、1年で1冊も読まない人。中には「忙しいし長いのはちょっと読み切る自信が……」という人も。
「なら短編を読めばいいじゃん!」ということで僕が個人的におすすめの短編を紹介したいと思います!短編なら帰宅中などで読了できるのではないでしょうか!
ボッコちゃん より「生活維持省」
まずはショートショートの神様こと星新一さんの作品です。この話は本当に短いのですが、読み終わった後に様々なこと考えてしまいます。
「政府の方針により、すべての国民に充分な土地が確保され、公害も犯罪も戦争さえもなくなった、健康で文化的な世界」が舞台となっていて、星新一さんの皮肉と哲学性が垣間見えます。2008年のNHK総合『星新一ショートショート』でアニメ化もされていて、こちらもオススメです。僕はリアルタイムでアニメを見たのですが、星新一さんの作品の不気味なまでの「静けさ」が表現されていて嬉しくなったのを覚えています。
初出が1960年とは思えない内容と文体はまさに「不朽」ですね。圧倒的普遍性をもつ星新一さんの作品、大人になった今、読み返してみてはいかがでしょか?
独白するユニバーサル横メルカトル より 「Ω(オメガ)の聖餐」
こちらの短編は平山夢明さんの小説、独白するユニバーサル横メルカトルに入っている作品で少し刺激強めな内容となっています。平山夢明さんと言えば去年にDiner ダイナーが藤原竜也さん主演で映画化されていましたよね。漫画化もされているので読んだことがある人もいるのではないでしょか。
「Ω(オメガ)の聖餐」は主人公の「俺」と人の記憶を食べることのできる「オメガ」との会話劇で、非常にテンポが良い作品です。「俺」がどんどん「オメガ」のもつ独特の世界観に呑まれていく様に、読んでいて僕も引き込まれてしまいました。どんな知識も持つオメガが欲した記憶は何なのか?気になった方はぜひ読んでみて下さい。
小説のタイトルの「独白するユニバーサル横メルカトル」も短くて面白いです!
夢十夜 より 「第十夜」
教科書に載ってたやつだ!と思った方もいるのではないでしょか。夏目漱石さんの夢十夜です。
あらすじとしては、「庄太郎という男が女と電車に乗って山に行き、数えきれない豚と格闘していた」話です。色々と解釈などが分かれたりしていますが、僕はこの作品の好きなところは「わけわからない!」ところだと思っています。妙にリアルだけど違和感がいっぱいの不思議な世界観。浸ってみるのもたまにはよいのでは。
青空文庫で読めます!
読んでね!
どれも本当に短くてすぐに読了できると思うのでぜひ読んでみて下さい!
田中啓介
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