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入院しました!

なぜか人気記事になっているので、毎日「大丈夫ですか?」とお問い合わせが来ます。昨年のものですのでいまはまったくもって元気です(2020年7月9日現在)

あまりポジティブな話ではないですが、物心ついた時からは初体験ですし、あまりない貴重な体験だと思うので報告します。タイトル通り入院しました(入院中です)

自分はロボットなんじゃないかと思うような無限な体力も30後半から陰りをみせ、今年ついに40歳になってからは、インフルエンザ、神経痛、胃腸炎とひどいものでした。40歳ぐらいから人間は壊れ始めるんだなと思ってました。もっとも、ショックだったのは「胃腸炎」です。ひとと違う胃の構造をしていると信じてやまなかったのですが、飲み過ぎ、食べ過ぎなのか、4月に急に胃が痛くなり、5時間ぐらい自分の居室で悶ました。夜もねれず翌日にいった病院で「胃腸炎」と診断されたのです。

1週間は体に優しい食べ物を食べ、薬を飲んだら全く痛くなくなりました。

でもなんか違和感をいつも抱えていたのです。今週月曜日に、お昼ご飯を食べたあたりで急に違和感が強くなりました。これはやばいと思って、昔もらった「胃腸炎」の薬を飲んでおとなしくしていたところ、前回同様半端ない痛みが襲ってきたのです。あまり病気になったことない人は痛みに弱いとかなんとかいいますので、おおげさなだけなのかなと思っていました。自分でもたまに痛いなーと思ってもなんとかなるだろと思ってました。ただ、前回のように夜も眠れないことになると大変なので、午後に病院に行きました。

病院につくと、まだ午後(16:00〜)の診療がやっておらず、一番乗りでした。椅子に座ってはみたものの座っているのもつらく、寝転んでみたもののよりつらく、脂汗がダラダラでる状況。回診に来た先生にすぐにもらい、また「胃腸炎」が悪化したのだねといわれ、前回に比べてボロボロの状態で到着したので、すぐに注射で「痛み止め」を打ってもらいました。脱水症状に近かったので、点滴も同時に打ってもらいました。ちなみにブスコパン( scopolamine butylbromide)ですね。

scopolamine butylbromide (wikipediaより)

前回は、翌日にいったので症状があまり出ておらず、この薬を2日飲んで、上述したように、優しい食べ物を食べてたら治ったと、思い込んでました。実は、それ以後ちょっと違和感が発生したときはアスピリンを飲んでました。

これで、この痛みから開放される….と思ったのですが、全く効かない。15分たったら効くよ。と言われて、はや1時間。苦しくて死にそうだ。死にそうなんですけど!と医者に告げると、今度は以前もらったブスコパンも含む大量の薬を飲まされました。30分後、盛大に吐きました。もうなにも出てこないぐらい。

全く治らないので、医者も心配になって、これは急性すい炎の可能性があるから、大きな病院を紹介するので、救急車でいきなさい!ということになりました。

救急車も、子供のときに事故にあったとき以来の、ほぼ初体験です。そして、現在の東京山手メディカルセンターの救急に来たわけです。はやく痛み止めをほしい僕は、意識朦朧のなかブスコパンは全く効かなかったので、それ以外の痛み止めにしてくれ!といっていたのを覚えています。

20分後。なんか痛みが和らいできた。救急の人にこの痛み止めめっちゃ効きますね、なんですか?と聞いたところ、「アセリオ静注液」ですよ。と言われました。気になったので、意識朦朧の中、調べてみるとなんとアセトアミノフェン(acetaminophen)の点滴でした…

アセトアミノフェン

単なる鎮痛剤も、点滴で打つとめちゃくちゃ強いんですね。おすすめです。死にたくなるような痛みが、ちょっと痛いぐらいになります。その後、心電図、CTなどをとって判断された結果、病名は、胆石による胆嚢炎

胃じゃねーし!

でっかいのが3つもいるよーといわれました。よく我慢してたねこれとも。

いや、胃だと思ってたんですが。

結論から言って、本当に痛いときは触診とお話から判断される病院ではなく、大きな病院にいってCTもしくはMRIで輪切りにしてもらうことをおすすめします。みせてもらいましたが、僕でもわかるきれいな胆石でした。

というわけで、緊急入院です。胆嚢全摘手術のため、いま病院にいます。なーんにも食べず、点滴だけで生きている状況です。なにも食べなければ痛くはならないため、緊急性が低いとみなされ、手術は月曜日(入院から1週間後)になりました。

いろいろ会議や講義など休んでしまって申し訳ない。研究室の皆にも多大な迷惑をかけますが、よろしくお願いいします。

最後に、自分が結構丈夫であると思っていた、胃ではなくてよかったと思いました。ただ やっぱり40代はどんなに頑丈なひとでも壊れ始めるので皆様も注意してください。

以上、入院しました!報告でした。次回の、入院生活手術しました!に続きます。

P.S. 死ぬほど苦しいときに、脈拍が低くすぎて(40ぐらいだった気がする)、「いままで脈拍が低いといわれたことはありますか?」と10人以上に聞かれました。最後の方は、さっきいわれましたと答えてました。通常モードだと70ぐらいあるんですが。吐きすぎたせいでしょうか。

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山口 潤一郎

教授早稲田大学
趣味はラーメン、マラソン、ダイビング、ウェブサイト運営など。化学の「面白さ」と「可能性」を伝えるために、今後の「可能性」のある学生達に,難解な話でも最後には笑って、「化学って面白いよね!」といえる研究者を目指している。.化学ポータルサイトChem-Station代表兼任。

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