日 時:2024年9月25日 [水] 16:20-18:00
講 師:伊丹健一郎 博士
資 格:理化学研究所・主任研究員
場 所:121号館 コマツ記念ホール
演 題:未踏炭素機能科学をめざして
伊丹教授は理化学研究所の有機化学者です。1994年から京都大学の伊藤嘉彦教授の研究室にて有機金属化学や触媒化学の研究に従事し、1998年に博士号を取得しました。この間、1997年から1998年の1年間、スウェーデンのウプサラ大学でJan-E. Bäckvall教授のもとで研究留学をしています。博士号取得後、1998年10月より京都大学の吉田潤一教授の研究室の助手に着任し、アカデミックキャリアをスタートさせました。2005年2月には、名古屋大学物質科学研究センターの野依特別研究室の助教授に着任し(2008年6月には名古屋大学の教授に昇進)、以降2024年3月まで19年間名古屋大学を主な研究拠点としました。その間、2012年にトランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)を名古屋大学に創設し、設立拠点長を務めました。また、2013~2020年にはJST-ERATO 伊丹分子ナノカーボンプロジェクトを研究総括として分子ナノカーボン科学にフォーカスした異分野融合研究を実施しました。加えて、2019年8月からは台湾・中央研究院化学研究所の研究フェローとなり、台湾の研究室をハブとした国際的異分野融合研究を進めています。2024年4月に理化学研究所の主任研究員として着任し、伊丹分子創造研究室を立ち上げ現在に至ります。研究分野は、有機化学、合成化学を主軸に分子ナノカーボン科学、触媒科学、材料科学、ケミカルバイオロジーと多岐に渡ります。今回は、演題の通り先生が注力されてきた分子ナノカーボン科学についてご講演いただたきます。ぜひご参加いただければ幸いです。