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中国ビザを申請してみた!(2023年9月):証明写真・申請書・面接方法など

某日、メールで11月に中国・上海で開催される国際学会「XXIII International Conference on Organic Synthesis (23-ICOS) 」から招待講演のご依頼をもらいました。

かなりの有名人を集めていたことから、OKのメールを送りました。また某日に、北京大学の先生が講演しに来たときに上海の学会に参加することをお話すると、ぜひ北京大学へきて講演してくれということに。ついでに西安にいる友人に今度中国にいくよと連絡したら、西安交通大学にきて講演してくれ!と。同じ中国なのでと思いましたが、全然場所違います。

日本を中国の地図にぶっこむと九州→北海道→東京を動く感じ

 

ただ、久々の上海なので楽しみにしていましたが、なんといま(2023年9月現在)は中国に入国するには1日であってもビザが必要だそうです。

6月、7月に同じ学会に参加する先生方とあったときに、「早めにやらないとやばいよ」「申請書めちゃくちゃめんどくさいよ」「ものすごく面接混むよ」「もう間に合わないかもよ

とさんざん脅かされたので、7月下旬に申請書作成から始めました。

色々と調べてもわからないことが多かったので、皆の役に立てばということで、本記事では中国ビザの申請方法まとめをお伝えします。

申請書の作成:入力しなけれならない情報たくさん!

まずは中国ビザ申請サービスセンターのウェブサイトにいって、面接予約をします。とはいっても、面接日の予約は申請書をオンラインで作成しないとできません。オンラインでフォームに従っていけばよいのですが、入れる情報量が多すぎて結構めんどくさい。ちなみに僕が取得をしたのは、30日のFビザ。「技術開発提携、訪問・交流等の非営利活動の目的で訪中する方」が対象で、中国国内の関係機関または個人が発行した招聘状が必要となります。というわけで、このビザの申請書を作成するために必要な情報を列挙します。

  • 写真:オンラインでアップロードします。前髪がかかっていたり、耳が出てない、後ろが白でなければ絶対に通りません。3回アップロードして失敗すると次に勧めますので、とりあえず無視して進みましょう。
  • 経歴:過去のものまで、必要ですね。私の場合は前職の名古屋大学まで書きました。
  • 学歴:高校以降なので、大学からで十分だと思います。大学と、大学院2ついれました。
  • 家族構成:奥さんの誕生日や出生地、子供の誕生日は覚えてますよね。でしたら余裕です。
  • 両親について:同じく誕生日や住所が必要です。忘れていたらちゃんと調べておいてください。
  • 旅程:今回の訪問の旅程を書きます。僕の場合は10月12日から西安、14日から上海、21日から北京で、24日帰国だったのでその訪問地を書きました。大学なら大学の住所、学会やシンポジウムならばその会場で問題ないと思います。中国の区の入力いまいちわからず結構面倒でした。あとは、行き帰りのフライト番号が必要なので、予約とまではいかなくとも旅程はほぼ確定しておかなければなりません。学会や大学から招待を受けた場合は、招聘した人の名前、電話番号、メールアドレスなども必要です。

上記の情報があれば、予約を取ることができます写真は失敗していても大丈夫です。後ほどちゃんとしたものを撮影して面接に持っていきましょう

注意すべきことは、このウェブサイトで申請するわけではなくて、あくまで面接で必要な申請書をオンラインフォームで作成し、面接予約ができるだけです。ですので、申請書を印刷してもっていくことになります。

僕の場合は8月3日に予約をして、最速で、9月1日でした。8月中にいくつか秋があったかもしれませんが、日程が合わなかったので、申請書作成完了からおよそ1ヶ月後に面接になりました。これでどのくらい必要なのかなんとなくわかるでしょう。もちろんこれは現在の東京で申請する場合であって、場所や時期によっても異なるので悪しからず。

また、この申請書をつくるのと同時にFビザ申請の場合は、上述した、招聘状の準備を進めましょう。僕の場合は、学会からはすでに手に入れていて、西安、北京2つの大学からもらいました。これも人によって違うかもしれないですが、なれているのか2、3日で手に入れることができました。注意したいところは、すべて中国語でかかれた招聘状が必要だということです。英語は役に立ちません。あとは赤い判子が押してあるのも重要なのかもしれません。

ビザの見本はこちらからダウンロードできます

ビザの見本はこちらからダウンロードできます

 

招聘状の例(これはシンポジウムのもの)

写真を撮影する

さて、申請書の作成と、面接の予約が終わり、当日まで待つのみ!と思いきや、実は写真が規定を満たしていません。ただ、上述したように申請書はクソみたいな写真でも作成できるので、まずはつくってから改めて写真を取りいくほうが時間の節約ができます。時間のあるひとはまずは写真を撮影しましょう。

おすすめはカメラのキタムラ。なぜ知ったかは、「写真 中国ビザ」で調べたらでてきました。東京ならばいろいろなところにありますし、予約の必要なく、取りたいときにいって撮影してくれます。価格は1980円でした。データはどうしますか?と言われますが、データいりません(僕は間違えて買いました)。申請でほしいのは写真1枚のみです。

ちなみに、カメラのキタムラでは、特にプロが撮ってくれるとかではなく、鏡の前で耳を出したり、前髪をあげたり(整髪料もあります)整えて、撮影するのみです。プロではないのでそんなにきれいではないですが、何度か撮影できますし、耳が出ているかどうかを一緒に確認して「多分大丈夫だと思います!しらんけど。」というお墨付?をいただけるのみです。僕は新宿のカメラのキタムラで撮影しましたが、待っている人はおらず、撮影後10分後に写真を手に入れることができました。面接がお昼からとかならば、午前中に撮影しに行くということでもよいかもしれません。

ついに面接にいく

そうこうしているうちに9月1日、ついに面接の日になりました。東京の中国ビザセンターは有明にあります。最寄り駅はゆりかもめの東京ビックサイト駅ですね。なんと早稲田からは54分もかかります。同じ東京なのに…

まあそれはおいておいて、面接はもちろん自分でいけなければならないので、ちゃんと時間をとって余裕を持って言ってください。それではまず持ち物から!

  • 面接予約表:これがないと入り口で入れません。たぶん。。
  • 原稿のパスポートとそのコピー:コピーは提出します。ビザ発給まで没収されるので、自分用に1枚もっていてもいいかもしれません。ちなみに余白 2ページ以上,有効期限 6ケ月以上 必要らしいです。ない方はどうなるのかはわかりません。また、最近いった海外の判子のコピーを求められました。会場でコピーもできますが、コピーを先にもっていくと時間の節約になります。
  • 昔のパスポート:行く直前に気づきました。持っていかないとどうなるのかはわかりませんが、必要でこれも回収されました。これはコピーも必要です。また、過去に中国に行った人は、その判子のコピーを求められます。同様にコピーをもっていっておくとよいですね。
  • 証明写真:上述した撮影した写真1枚ですね。
  • 申請書:印刷して必ず持っていきましょう。
  • 航空券の予約関係書類:僕の場合は求められませんでしたが、面接待ちのときの他の人が求められていて、それを印刷していました。面倒なのでもっていておくとよいですね。
  • 招聘状:これは回収されるので、必ず持っていてください。重要なのでもう一度言いますが、中国語で必要です。僕の場合学会のものが間違えて英語のものをもっていったんですが、なんですかこれ?という状態でした。結局スマホからメールのPDFを印刷しに行かなければならず、面倒でした。
  • 1000円札以下のお金:もしビザセンターでコピーする場合、コピー機はあるのですが、お金がかかります。自分で印刷するのか?と思う方もいると思いますが、全部自分です。現金のみ対応で、1000円は入りますが、1万円は使えず両替もしてくれません。

あとは、行き帰り、面接待ちの時間に暇つぶしをできるもの、ビザセンターには飲み物はうっていないので、ペットボトル1本位あれば良いと思います。

さて、上記の必要なものを確実にもったら面接に向かいましょう。

東京ビックサイト駅の出口は1つで、右の1B出口に向かい、途中で右折。ビザセンターは有明フロンティアビルという建物に有り、ビルはAとBに分かれていて、Aにレストラン街、Bにビザセンターがあります。予約はお昼だったので、昼飯を食べました。せっかくなので、比較的評判のよい中華の店に入りました。ここでまずい中華はないだろうという気持ちで。笑

結果、全然美味しくなかったです。担々麺とチャーハンセットを食べたのですが、担々麺はセブンのカップラーメンの方が美味しいです。チャーハンは…ノーコメントで。

 

予約は13:30からでしたが、13時前に食べ終わったのでとりあえず、入れれば儲けものということでビザセンターに行ってみました。B棟の10階です。エレベーターをおりて左二少し進んで、右に曲がるとすぐにあります。入り口には警備員がいて、予約表を見せてもらえますか?と言われます。あー時間まだだから入れないかな?と思ったら、普通に入れました。時間のところは全然見てないです。面接時間はこれ以上関係ないので、保証はしないですが、いつ行っても大丈夫なのかもしれません。

入口入ってすぐに15名ほどの列があります。そこにまず並ぶこととなります。写真はとったのですが、あとから撮影禁止だった事に気づいたので公開しませんが、ここでまず持ってきた書類をチェックしてもらい、面接に必要な番号をもらうこととなります。ちなみに、いったときは会場が殺伐としていて、2,3人大声をあげて怒っているひとがいました。なんかうまくいかなかったんでしょうね。この申請書チェックの人は1,2名しかいないので、チェックまで15分以上待ちました。

申請書チェックでは、申請書の記載内容と招聘状を確認されます。ここで1つ英語のものであったことに気づき、面接までに中国語のものを準備してくださいと言われました。2分ぐらいでチェックが終わり、番号をもらいました。番号を書くにすると、この時点で30人待ち。ただ、窓口は17個あり、半分は動いているので1時間強ほどしか待ちませんでした(数時間を覚悟してました)。この間に、タワーの下にある、コンビニ(タワーにはファミリーマート、となりのビルにはセブンイレブンがあります)のネットワークプリンターで招聘状を印刷しました。ちゃんと持ち物を確認することが重要ですね。

受付票。Aは面接まちのひと、241番。30人待ち。

 

なお、ビザセンターのパソコンから印刷できるらしいがwindowsかつ中国語なので難しい。USBにファイルがあれば印刷できるかもです。wechatは入っていて自分のアカウントで入ったが何も表示されず断念しました。また、セブンもネットワーク印刷するためには専用のアプリのインストールが必要です。

椅子に座って待っていると、ようやく面接。面接と言っても、必要な書類を提出したり、何しに行くのか、いつ行くのかを聞かれる程度です。完璧ではないですが、全部日本語で対応してくれるので非常に楽でした。いろんな資料のコピーをもっていると時間の節約になります。

というわけで終了。ビザセンターにはいってから1時間40分、行き帰りとご飯をいれると合計4時間ほどでした。面接後に、受け取りの紙をもらえます。僕の場合は9月6日から受け取れるようでした(通常申請です)。ビザ申請料金は受け取りの際に支払います。8500円だそうです。なお、受け取りも現場にいかなければならないので、とても面倒ですが、受け取り票をもっていれば誰でも受け取れるらしいです。面接時と同様に、ビザセンターに入って、警備員に受け取りに来ましたと受け取り表を見せると、受付番号(M-XXX)を貰えるらしいです。面接とは違って、時間がかかっても30分でもらえるそう。

 

ちなみに僕は太田くんが面接が9月下旬なのでそのときに取りに行ってもらうことにしました。

以上、おそらくウェブで最も詳しい(?)東京での中国ビザの取得方法紹介でした。参考になれば幸いです。

 

余談:アメリカのJ1ビザも取得経験がありますが、申請書はほとんど同じような内容ですし、アメリカの場合は大使館に朝一外で並ばなければならず時間、取得費用も高いのでそこまで負担には思いませんでした。ただ、1日でも中国にいくためにはビザが必要とは….はやくコロナ前のように自由に中国に渡航できるようになるといいですね。

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山口 潤一郎

教授早稲田大学
趣味はラーメン、マラソン、ダイビング、ウェブサイト運営など。化学の「面白さ」と「可能性」を伝えるために、今後の「可能性」のある学生達に,難解な話でも最後には笑って、「化学って面白いよね!」といえる研究者を目指している。.化学ポータルサイトChem-Station代表兼任。

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