11月29日に、山口准教授が科学技術・学術政策研究所による「科学技術への顕著な貢献2017(ナイスステップな研究者)」に選定されました。
選定題目「分子をつなぐ、人をつなぐ:分子合成の新たな可能性探索と化学ポータルサイト運営によるコミュニティー形成」
選定理由:山口氏は、新しい機能分子を少ないプロセスで合成する手法と触媒を追求し、新規芳香環直接連結反応(C-Hカップリング反応)を開発することで、生物活性分子の合成及び新規ヘテロビアリール誘導体の合成に成功しました。誰もが作りたい、欲しいと思う化合物の骨格を、意のままに構築する取組と成果は、世界の多くの研究者に影響を与え、山口氏の論文は学術誌の表紙を飾り、10件以上が被引用回数で世界のトップ10%に数えられています。活発な研究活動を展開する山口氏は、分子をつなぐことに加えて人もつなぐことで、化学の発展に寄与しています。国内最大の化学ポータルサイト「ケムステ」(Chem-Station)を立ち上げ研究者コミュニティーの形成や情報発信に貢献しています。
今後12月26日に記念品の贈呈および文部科学大臣への表敬訪問があります。
ナイスステップな研究者とは
科学技術・学術政策研究所では、平成17 年より、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を「ナイスステップな研究者」として選定しています。
平成29 年の選定においては、科学技術・学術政策研究所の日頃の調査研究活動で得られる情報や、専門家ネットワーク(約2,000 人)への調査で得た情報により、最近の活躍が注目される研究者約480 名の候補者を特定しました。
選定の観点については、優れた研究成果、国内外における積極的な研究活動の展開、研究成果の実社会への還元、今後の活躍の広がりへの期待等であり、所内審査会の議論を経て最終的に11 名を選定しました。
今年の「ナイスステップな研究者2017」には、今後の活躍が期待される若手研究者を中心に、新しい領域を先導する研究者、科学技術と社会との共創を推進する研究者、国際的に活動を展開する研究者、日本を拠点に国際的に活躍する外国人研究者、画期的な研究手法・ツールの開発者、研究成果をイノベーションにつなげている研究者など、多岐にわたる分野の研究者が揃っています(引用:科学技術・学術政策研究所HPより)。