講師:Hao Xu 教授(Brandeis University)
日時:2022年10月3日(月)16:30~18:00
演題:Searching for New Reactivity: Iron-Catalyzed Selective Nitrogen Atom Transfer
場所:63号館03会議室
Hao Xu教授は、米国の有機化学者です。2001年に北京大学を卒業した後、米国に留学、スクリプス研究所で博士課程に進学します(K. C. Nicolaou教授)。2006年に博士取得後、ハーバード大学で博士研究員となりました(Eric Jacobsen教授)。2010年にジョージア州立大学にて研究室を主宰(助教授)、2016年に准教授に昇任されました。2020年にはブランダイス大学に教授として移動し現在に至っています。反応開発研究を主に行っており、特にアルケンの鉄触媒を使った窒素官能基化反応を中心に様々な研究を展開されています。山口教授が博士課程でスクリプス研究所へ留学したときに、少しの間ですが同じ研究室で過ごしたことがあるそうです。今回の講演では、立体選択的なオレフィンアミノヒドロキシル化反応、アミノフルオロ化反応、ジアジド化反応に重点を置いて、鉄触媒による窒素原子移動反応の発見と開発について、そしてグラムスケールのタミフル合成を可能にした機構的研究についても紹介してくれます。ぜひご参加いただければ幸いです。