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フィレンツェで出会ったガリレオ・ガリレイの中指

こんにちは D1の大木風豪です。

皆さんは実物のガリレオ・ガリレイの指がイタリア、フィレンツェにあるガリレオ博物館(Museo Galileo)で展示されているのはご存知ですか?

昨年同期の福原くんと一緒に約一週間のイタリア旅行に行ってきました。ガリレオ博物館でのガリレオの中指との唐突な出会いとその他展示品やフィレンツェ旅行記について今回ブログにしました。

きっかけ

実は早稲田大学の理工学部に通った人なら受けたことのある、理工学基礎実験 (キソジ)の実験項目でレンズの項目だったか忘れましたが、フィレンツェに行ったらウフィーツィ美術館の横にあるガリレオ博物館(Museo Galileo)で彼の作った望遠鏡を鑑賞しに行きなさい。

なんて一文があったと思います。ごめんなさい朧げです。今回自分が折角フィレンツェ行くなら望遠鏡を見に行こうと福原くんを誘ったのがガリレオ博物館を訪れたきっかけでした(朝イチでウフィツィ美術館を訪れて昼ごはん後にガリレオ博物館に行くのがおすすめです)。フィレンツェ滞在時宿泊したホテルがGalileoだったのも理由の一つだったかもしれないです。

ガリレオ博物館 (Museo Galileo)とは

ガリレオ博物館(イタリア語: Museo Galileo)は、イタリアのフィレンツェに位置する博物館(ウフィツィ美術館の裏でした)。1927年にフィレンツェ大学により設立され、2010年まで科学史研究所博物館(Istituto e Museo di Storia della Scienza)であったそうです。ガリレオ・ガリレイ単体を扱っている博物館というよりは、科学全般に関してさまざまな展示品がありました。

館内で個人的に気になった作品たち。

ガリレオの右手中指

館内を福原くんとぶらぶらしていると、突然福原くんがこれガリレオの中指を発見!正直自分としては望遠鏡よりも釘付けになってしまいました。2024年の世界ふしぎ発見でも放映されてたんですね。

ガリレオは1564年に生まれ、1642年77歳で亡くなったそうですが、現在展示されている指は彼の死後95年後の1737年にガリレオの熱烈な崇拝者であるアントン・フランチェスコ・ゴーリにより切断されたそうです。とても悍ましいですが、そのとき右手親指、人差し指、中指が死体から切り離され、そのうちの中指が現在展示されているそうです(流石に右手中指だけ立てて展示するのは意味合い的にどうかとは思いますが…)。質感が妙に生々しく不気味な展示ですが、ガリレオ本人の身体の一部と対峙できる瞬間はとても貴重でした。アインシュタインの脳が盗まれたことも含め、いつの時代も狂信的な崇拝者によって偉人の遺体の一部分を持ち出す事件って起こりますね。

参考·引用: https://gigazine.net/news/20150811-galileos-middle-finger/

 

渾天儀

多くの地球儀が展示された区画内で中央に位置し、人目を引く渾天儀。正直館内で一番かっこいい展示だと思うので目の前で写真をとりましたが、大きさ、精巧な塗装、構造の美しさには何度見返しても圧倒された作品でした。

本渾天儀はフェルディナンド1世デ・メディチの依頼により、アントニオ・サントゥッチの監督の下で作られた作品だそうです。1588年3月4日に着工され、1593年5月6日に完成し、中心には地球儀が置かれ当時はまだあまり知られていなかった領土まで描かれているとか。19世紀にフェルディナンド 、メウッチによって復元されたらしいですが、不完全な修理で、一部の部品が一致しなかったとか。

親和性表?(Tabula Affinitatum)

「親和性表 (Tabula Affinitatum)」 は、物質間の化学的親和性を示す表らしいです。1766年頃、フィレンツェ大公国の薬局のために薬剤師ヒューバート・フランツ・ホーファーの依頼を受けて作成されたらしく、薬の調剤時に、どの化合物が互いに結合しやすいかを判断するための指針として設計されたとか。錬金術記号に関する知識が乏しく自分の知識ではまだ表の解釈ができていませんが、化学に通ずる思わぬ出会いで嬉しく、博物館付属のアンテナショップでこの作品のジグゾーパズルを買ってしまいました。

参考·引用: https://en.wikipedia.org/wiki/Tabula_Affinitatum

実験器具たち

親和性表の時もそうでしたが、本博物館が扱っているのが望遠鏡だけではなく、科学全般に関する作品だとというのは大変驚きでした。普段から実験でガラス器具に触れる身としてはここまで曲芸のような精巧なガラス器具が数百年前から作られていたと思うと、とても感慨深いものを感じました。

ガリレオ式望遠鏡ももちろん今回見てきました。望遠鏡の近くにはガリレオが実際に使用した対物レンズも展示されており、ぜひ天文学に興味のある人ほど、実物を眺めてみて欲しいと思いました。

以上ガリレオ·ガリレイ博物館での作品鑑賞でした。是非ウフィツィ美術館を訪れる際には隣のガリレオ·ガリレイ博物館も訪れて欲しいと思います(地球の歩き方ではあまりおすすめされてませんでしたが、、、)

最後にこれまでの話とは関係ありませんが、フィレンツェに旅行に行ったので旅行と趣味の話を。

フィレンツェでは趣味のチーズや折り紙用のマーブル紙を買いました。とても素敵なのでお土産におすすめです(チーズは酸化防止用に真空パック詰めしてくれました)。中央市場や紙専門店(Riccardo Luci)での写真を載せておきます。紙専門店では紙の束をいくつか買ったのですが、店主に一つ幾らか聞いた際にuno(1)ちょっと間をおいて cinque(5)って言われたので1.5ユーロなのかと思ったら会計で1枚あたり15ユーロかかっていていろんな小物と合わせて120ユーロぐらい(約2万円)購入してしまったのは苦い思い出です(伝統工芸品だと思えば当たり前でした)。チーズは日本よりも半分ぐらいの値段でいずれも買えました。

 

 

 

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満足した豚であるより、不満足な人間でありたい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスでありたい。

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