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第42回有機合成化学セミナーに参加してきました

こんにちは、M1の安生颯です。先日、9月9日から9月11日に渡って、有機合成化学協会により開催された、有機合成化学セミナーに参加してきました。

初めての外の学会で、かつ一人での参加だったのでとても緊張しましたが、3日間での出来事について書いていこうと思います。

去年の有機合成化学セミナーは福島県の郡山で行われましたが、今年は岐阜県の長良川での開催でした!

1日目

朝は新幹線で名古屋まで向かい、JR東海道本線で岐阜駅に到着。そこからバスで20分ほどで会場である長良川国際会議場まで移動しました。

この日は前日から大雨が降り注いでおり、バスから国際会議場までの道でびちょぬれになりました。長良川も氾濫しそうな勢いで増水しており、険しい道のりでした、、、。

長良川と国際会議場

長良川と国際会議場

 

会場につくと、長良川国際会議場の綺麗で洗練された雰囲気に、学会が楽しみになりました。ここはどうやら最近流行りのVIVANTの撮影地としても使われたみたいで、阿部寛さんのサインがありました。

八谷巌実行委員長による開会式により、学会がスタートしました。5名の先生方が講演してくださりました。講演会場内は撮影禁止だったので写真は撮れていませんが、興味深いご講演を聞くことができました。

「化学を基盤としたmRNA創薬研究の新展開 」
阿部  洋 先生(名古屋大学大学院理学研究科)

「キラル中間体・原薬の製造プロセス開発:開発初期ステージにおける研究戦略・事例紹介」
上田  剛 先生(第一三共株式会社 プロセス技術研究所)

「有機触媒を基軸とするラジカル反応制御」
大宮 寛久 先生(京都大学大学院工学研究科)

電子受容性炭化水素の創製」
深澤 愛子 先生(京都大学高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(WPI-iCeMS))

“New Concepts for Atom and Functional Group Transfer”
Bill Morandi 先生(Swiss Federal Institute of Technology in Zurich, Switzerland)

中でも、自分がラジカル反応をやっていることもあり、大宮寛久先生のご講演を聞けたことが刺激になりました。また、Mukaiyama Award受賞講演をされたBill Morandi先生は、この学会の前週に早稲田大学にて講演会をしてくださっていて、加えて、自分の研究のディスカッションもしてくださいました(詳しくはD1白井さんが投稿したブログをご覧ください)。そんなMorandi教授の輝かしい研究成果の発表を聞いて興奮できました。Mukaiyama Awardご受賞おめでとうございます。

1日目の公演が終わり、長良川国際会議場からホテルパークへバスで移動しました。 その後、同部屋の顔合わせをし、夕食へ向かいました。

この日の夕食は立食形式で、ステーキやお寿司など美味しいものがたくさんありました。また、たくさんの先生方にご挨拶できたり、同部屋の学生たちと親交を深められ、楽しい時間を過ごせました。

2日目

2日目は朝から講演会がありました。

トリプチセンの効率合成法の開拓とそれに立脚した機能性分子の創製」
岩田 隆幸 先生(大阪大学大学院理学研究科)

「窒素脱離基を巧みに利用したジスルフィド合成法の開拓」
金本 和也 先生(東京科学大学総合研究院生体材料工学研究所)

「高性能ペロブスカイト太陽電池を志向した多脚型電荷回収単分子膜材料の設計と合成」
チョン ミンアン 先生(京都大学化学研究所)

計算化学を活用した化学反応の開発戦略と展開」
林  裕樹 先生(名古屋大学物質科学国際研究センター

「パラジウム触媒による多成分連結型の脱芳香族的変換反応の開発」
武藤  慶 先生(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM))

慶さんの講演は、山口研に在籍されていた際の研究内容も話されていて、今まで詳しくみていなかった内容を聞けてためになりましたし、山口研のOBもたくさん登場しており、嬉しい気持ちになりました。

午前の講演会が終わると、いよいよポスターセッションです。ポスター発表の持ち時間は1時間で、その間、ずっと説明や質問を受けて喋り続けていました。たくさんの方から質問や提案を受けることができて、貴重な機会をいただけたなと思います。特に深澤先生や岩田先生から質問やコメントをいただき、お時間をいただきました。ありがとうございます。中には鋭い質問もいただき、質問対応の難しさを痛感しました。

午後には講演会が更に2件ありました。

「Tri-Institutional Therapeutics Discovery InstituteにおけるSoluble Adenylyl Cyclase阻害薬の創薬研究」
伏見  真 (株式会社PRISM BioLab 研究開発部)

“Novel synthetic methods in photochemistry and photocatalysis”
Daniele Leonori (RWTH Aachen University, Germany)

Leonori先生の講演は、八谷先生が”Magic”だとおっしゃっていて、まさにその通りだなと感じた講演会でした。

2日目も講演会が終わり、ホテルに戻って夕食をいただきました。この日は着席して食べる形式でしたが、すごく豪華で美味しいものばかりでたくさんご飯をおかわりしてしまいました。

その後ミキサーもあり、ほぼ学生でしたが楽しく飲みました。

3日目

3日目はホテルパーク内で講演が行われました。

「連続物質変換が拓く資源循環型有機合成化学」
石谷 暖郎 先生(東京大学大学院理学系研究科)

「骨格編集戦略に基づくテルペノイド合成と天然物様小分子空間の開拓」
岩渕 好治 先生(東北大学大学院薬学研究科)

「求電子的分子変換における二つの新たなコンセプト:拡張型極性転換と多価カチオン」
平野 康次 先生(大阪大学大学院工学研究科)

今年の向山賞を受賞された平野先生のご講演で締めくくり、最後にはポスター賞の発表がありました。

残念ながら自分はポスター賞に選ばれることはできませんでした。もっと研究を進めていつか賞を取れるように頑張ります!

今回の学会で、著名な先生方とお話しできたのはもちろん、学生の人たちとも仲良くなれて、とても貴重な経験をすることができました。最後に同部屋の人たちとの集合写真で締めくくります。

最後にパシャリ

このような機会を設けてくださった有機合成化学協会に感謝申し上げます。また、お話ししてくださった参加者の方々もありがとうございました。

ポスターや普段の研究についてご指導してくださる潤さん、英介さんを始めとする山口研の方々にも感謝申し上げます。

ご精読ありがとうございました。

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