前回のマルチアリールピリジン合成に引き続き、少し合成戦略は異なりますがマルチアリールインドールとイソキノリンの合成に成功し、論文を出すことができました。伊丹研究室の鈴木真博士との共著です。
いずれの論文においても論文審査で問題があり(どこまで語ってよいのかわからないので詳細は言えないのですが)、論文のアクセプトまでが長く苦しい戦いでした。しかしながら、最終的にはどちらも無事アクセプトされ、さらにChem.Lett.に投稿されたイソキノリンの論文はEditor’s Choiceとして8月号の表紙に載せていただきました(しかも論文に顔写真つき!)。指導していただいた潤さん・慶さん、論文の投稿の際にとてもお世話になった真さん、ありがとうございました。
現在は、後輩と一緒にマルチアリール化された化合物を合成するとともに、僕は本合成法の天然物への応用展開を行っています。先輩方から引き継いだ化学をさらに発展させられるよう、また、僕も後輩に残せるような研究のアイデアを出せるよう、一層頑張りたいと思います。
浅子貴士
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