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向研会ドクター会2017で講演しました

日本化学会前日、向研会ドクター会2017で講演を行いました。場所は東京理科大。向研会ドクター会とは向山光昭先生の門下で博士を取得した人の集まりです

とはいっても直接向山研究室で学んだ人だけではなく、その弟子・孫弟子いまではひ孫弟子まで含まれます。

つまり有機化学に限定すれば日本の半数近くの研究者がこの範囲に属しています

実際懇親会も含めて集まっている顔ぶれをみると、間違いなくこの会の人達が日本の有機化学を動かしているのだなと感じさせます。僕は、向山研究室で博士を取得した林雄二郎先生で博士を取得したため孫弟子となります。

さて、この会は毎年日本化学会の年会前日に行われています。つまり、年会を前日入りしなければこの会には参加できないわけです。名古屋からはいつも宿泊しなければならないので、なかなか参加できませんでした。

実をいうと参加は10年ぶりで、学位を取得してから参加したことはありませんでした。今回は理科大で行われたため、運営の椎名先生が理科大出身者ということと、1年前に研究室の主宰するPIとなったため講演者として招待していただきました。

プログラムは以下の通り。

向研会ドクター会2017(講演会)プログラム

日時:平成29年3月15日(水)14:55開会(14:30より受付開始)

会場:東京理科大学神楽坂キャンパス1号館17階記念講堂

スケジュール:

14:55 開会

15:00−15:40 川崎常臣(福井大学工学研究科准教授) 「ストレッカー合成によるキラルアミノ酸の自己複製」

15:40−16:20 清尾康志(東京工業大学生命理工学院准教授) 「塩基部の化学修飾による蛍光核酸および光ケージド核酸の合成」

16:20−16:30 休憩

16:30−17:10山口潤一郎(早稲田大学理工学術院先進理工学部准教授) 「芳香族分子の新奇カップリング法・合成法の開発」

17:10−17:20 向山先生近況のお知らせ

17:30−18:00 向研会ドクター会新入会員の自己紹介

18:00−18:10 記念撮影

18:20−20:10 懇親会

講演会場は、理科大の1号館17階。学生のときに有機合成化学協会の関東支部のシンポジウムで、辻二郎先生や北原武先生、福山透先生など著名な研究者が講演を行ってきた会場であるので、身の引き締まる思いでした。

名だたるレジェンドの前で発表すること、若干ナーバスでしたが、そんなこと関係なく楽しくお話させていただきました。

パソコンの不調で自分のMacがつかえずスライドの文字がずれていて若干萎えましたが(ご迷惑をおかけしました)、なんとか終了。

おそらく80を超えているある先生(早稲田の前前職の佐藤先生と同期の先生)に、「人生で一番面白い講演だった」といわれたのは大変うれしかったです。

講演会後

講演会後、向山先生のご近況を聞いた後に、懇親会に移ります。

QuinoxP*などの多数のリン配位子を開発している今本恒雄先生がお話にきてくれて、とっても面白かったといってくれました。来年も東京で行われるのでぜひとも今度こそは普通に参加したいと思います。

ご招待いただいた東京理科大学の椎名勇先生はじめ東京理科大学向研ドクター会の皆様に心より感謝申し上げます。

二次会

懇親会後残っていた、“孫弟子””ひ孫弟子”達と二次会に繰り出しました。皆、各分野で活躍中の若手研究者。なかなか楽しい飲み会でした。

最後の締めはやっぱりラーメンがよいので、引き連れて近くのラーメン屋「俺流塩らーめん 神楽坂店」にいき、フタ。

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翌日からは日本化学会年会。昼間の学会活動と夜の”学会活動”はまだまだ続く。

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山口 潤一郎

教授早稲田大学
趣味はラーメン、マラソン、ダイビング、ウェブサイト運営など。化学の「面白さ」と「可能性」を伝えるために、今後の「可能性」のある学生達に,難解な話でも最後には笑って、「化学って面白いよね!」といえる研究者を目指している。.化学ポータルサイトChem-Station代表兼任。

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