みなさん、こんにちは、4/1からD2の会田です。
今回はジルコノセン/可視光レドックス触媒第二弾がPrecision Chemistryという新しくできた雑誌で刊行されましたので、それについて報告したいと思います。
今回の論文は一期生の大北さんが筆頭著者の論文で、タイトルは
Chlorine Atom Transfer of Unactivated Alkyl Chlorides Enabled by Zirconocene and Photoredox Catalysis
です。2023年3月現在Most read Articleとなっています。オープンアクセスですので、是非ご一読いただければ幸いです。
内容の詳細については論文を参照していただければ幸いです。ちなみに、New Publicationの方にも書いてあります。
アルキルクロリドの説明から始めると長くなりそうなので、本当に表面だけ触れます笑
本論文では、アルキルクロリドと三価のジルコノセンの塩素原子移動反応により生じたアルキルラジカルの水素化やホウ素化を報告しております。またラジカルクロック実験やStern–Volmer実験、競合実験など、いくつかの機構解明研究にも取り組んでおります。
この論文についてはM2の途中からまとめるために入りましたが、自分のテーマを進めつつ、この論文の基質を増やしたり機構解明研究に取り組んだり、計算したり、忙しなかったなあと思います.。revise期間はちょっとピリついており、卒業後の大北さんにもご迷惑をおかけしました。この場を借りて謝りたいと思います、すみませんでした。
この論文もChemRxivに載ってからかなりの期間がたってしまいましたが、無事にアクセプトしていただけて、本当にホッとしました。エポキシドのときと比べれば、reviseはそこまで重いものではありませんでしたが、留学前でかつ年末ということで、これはこれでなかなか経験できることじゃないなと思いました笑
以上、大北さん、田中くん本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。そしてみなさん、今後も続報が出ると思うので、是非楽しみにしていてください!
現在の留学についても帰国したら書いていきますので、目を通していただけると嬉しいです!今回もありがとうございました〜
会田和広
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