前編の続きです。上海での楽しかった記憶を思い出しつつ備忘録として残しておきたいと思います。
1日目 Banquet
シャトルバスで市街地に移動し、上海の夜景を見ながらの中華でした。が、色々な人と話してほとんど食べられませんでした、、無念。強烈なビジュアルで印象的だった鳩のスープだけ載せておきます(閲覧注意)。Banquiet後はZhiweiから日本人を集めてと言われ、近くのクラフトビールの店に案内してくれました。ちなみにZhiweiはMacMillan研の元ポスドクで2014年のScienceに出たMetallaphotoredoxの論文の第一著者です。独立後は主にCe触媒を利用したアルコキシラジカルの化学を展開しています。Princetonでオーバーラップはしておらず、今回が初対面でしたがすごく気さくな性格でした。今回会いたかった化学者の一人で話せてよかったです。彼らが帰ったあとも日本人グループで飲み続け、結局12時ぐらいに解散しました。先生方の話しに混ぜてもらって楽しい時間を過ごしました。
2日目 北京ダックと上海蟹
2日目は、午前中の講演を聞いた後Haoと三人でランチ。会場から徒歩10分ぐらいの店でした。上海でも北京ダックは美味しかったです。ちなみに北京ダックの中身も頂くのが本場流。雑炊で骨まで美味しくいただきました。ちなみにHaoは去年早稲田に講演に来てくれて以降交流があります。会場に戻ると赤井先生と遭遇。今晩ディナーに行きませんか?とお誘い頂いたので、かねてより行きたかった上海蟹を食べに行くことに。そんな話をしているとShu-LiやWenjunも来てくれたので写真を一枚。Wenjunはその後展示ブースの人も巻き込んで店を探してくれ、さらに予約の電話までかけてくれました。彼のホスピタリティーは感動ものでした。結局、予約不可でしたが、いくら並ぼうが上海蟹を食べずに日本には帰れない、ということで、市街地へ繰り出しました。
着いた先は成隆行蟹王府。ミシュラン一つ星も獲得した名店です。並ぶ覚悟で行ったんですが中国語の返答に困っているとなぜか席に案内してくれました。本場の上海蟹を堪能して至福の一時でした。天気も良かったので、食後は腹ごなしを兼ねて夜の上海を散策。黄浦江まで3 kmぐらい歩きました。 22時を過ぎても多くの人が出歩いていて日本と同じくらい治安が良いと思います。ちなみに22時以降は街の照明は暗くなり、東方明珠電視塔(上海テレビ塔)も消灯します。環境への配慮みたいです。
3日目 Boat Trip
Boat Tripと案内された3日目Banquetは上海黄浦江のクルーズディナー。ブッフェ形式で袖岡先生と一緒に食べ物と酒を調達していると、以前講演してもらったShaolinが話しかけてくれました。実に4年ぶりの再会。時が経つのは早いです。食事をしながら中国のアカデミックシステムの話をしてくれました。船が出発すると夜景を見た方がいいと促され甲板に移動。いろんな海外研究者とお会いでき楽しい時間を過ごしました。MingjiやPrinceton時代にオーバーラップしていたAspen(元Sorensen研)やXiaheng(元MacMillan研)とも再会できました。
Boat tripが終わった後は山下さん、熊谷さん、橋本さん、柴崎研で博士・ポスドクだったLiang、Pengとともに二次会へ。その後ホテルで三次会。
4日目 上海Disney
橋本さんにお誘い頂きこの日の夜は上海Disneyへ。会場からは市街地に行くより近く車で30分ほどの場所でした。千葉のDisneyに最後に行ったのは遥か昔。橋本さんや潤さんも日本では全然行かないとのこと。僕は遅れて合流したんですが、満喫しきったお二方に無理言っていくつかアトラクションに付き合って頂きました。ありがとうございました。驚いたのは閉園間際に花火とともにショーが始まること。えっ、閉める気ないの?と思ったんですが、ショーは出口付近が一番良く見えるのでどんどん人が集まってきます。なるほど、巧みな誘導だと思いました。閉園後の混雑はさすが中国とも言えるような光景で、Disneyとは関係のないところで色々感動しました。翌日は朝早くに営業してる店を探して橋本さん、潤さんとともに小籠包を食べてきました。小籠包も美味いんですが、蟹黄拌面という麺が絶品でした。蟹好きな人は是非一度で良いので食べてほしいです。
最終日
最終日は基調講演を聞いたのち、Closing CeremonyでOral Speaker Awardを頂きました。初の国際学会での賞で本当に嬉しかったです。その後Jinにサインも頂きました。ありがとうございます!
他の受賞者は以下の通り。ちなみに、依光研の張さんはPoster Awardを受賞されていました。おめでとうございます!
・Aspen X.-Y. Chen, The University of Hong Kong, PhD(2018)
・Chuan He, Southern University of Science and Technology, PhD(2013)
・Jinghan Gui, Shanghai Institute of Organic Chemistry, PhD(2013)
・Julia Burykina, Zelinsky Institute of Organic Chemistry, RAS
・Juntao Ye, Shanghai Jiao Tong University, PhD(2013)
・Lijia Wang, East China Normal University
・Pengfei Hu, , Westlake University PhD(2019)
・Tianli Wang, Sichuan University, PhD(2011)
・Zhan Lu, Zhejiang University, PhD(2011)
・Zheng-Hui Guan, Northwest University, PhD(2009)
調べていて気づいたのは、この受賞がいかに分不相応なのかということ。受賞者の殆どが独立PIで、自身のケミストリーを確立して、一流誌に論文を出して、ラボを運営している。そんな状況に自分の不甲斐なさを感じました。また、今回23-ICOSに参加して改めて中国の研究レベルの高さ、研究者層の厚さを思い知りました。
という訳で、著名化学者の講演、大舞台での発表、国内外研究者との交流、充実した時間を過ごした23-ICOSでした。振り返ってみるとほぼ毎晩飲み歩いてますね苦笑。めちゃくちゃ楽しかったです。ご一緒して頂いた先生方、潤さんにこの場を借りて御礼申し上げます。
次回の24-ICOSはPoland開催!是非ご参加ください。すごく良い体験をさせてもらったので次は学生も連れて行きたいです。
あとがき
中国へ行く際はWe Chatを入れることをオススメします。日本で言うLINEとPayPayの役割を担ってくれます(実際にはもっと多機能です)。クレジットカードが意外と使えず(銀聯カードなら良いかもしれませんが)、タクシー、自販機、あらゆるものがQRコード決済なので重宝します。AlipayでもOKです。あと英語がほとんど通じないのでGoogle翻訳にはだいぶお世話になりました。たまたまかもしれませんが、上海最大の上海浦東空港ですら入国審査やインフォメーションカウンターで英語が通じません。上海入りした際、空港からタクシーでホテルに向かうのも一苦労でした。中国語のホテル名を伝えたら、着いたのは同系列の違うホテル。その後フロントの人にタクシーを呼んでもらって目的のホテルに着きましたが、この時も翻訳アプリが大活躍しました。
あとがき2
23-ICOSの後Haoが日本に立ち寄るとのことで、二人でディナーに行ってきました。潤さんは北京大での講演でまだ中国滞在中。写真を載せておきます。
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