大学教員は講義や研究指導を通じた教育が本職である。小中高の教員と異なるのは、博士という称号をもった、その分野のプロを生み出せること。もちろん学士・修士が悪いわけではないが、特に研究の世界で生きていく以上、自分がリーダーとなる場合、博士の称号は必須と言わざるを得ない。つまり、卓越した研究者を輩出することが指命となる大学教員は、いかに優秀な博士を輩出するかにかかっている。
という堅苦しいことは抜きにしても、博士を取得するためには3-6年一緒に研究室で過ごすこととなる。正直言ってその期間、家族よりも長くいて、常に彼らのことを気にかけている。自分のわがままな研究につきあい、そしてともに苦しみも悲しみも、そして喜びも分かち合った同志である。僕は自分の研究室で博士を取得した学生をそのように考え、常に敬意を示したい。そんなわけで、一期生4名が博士を取得したこのタイミングで、このページをつくりました。
昔を思い出して懐かしむ、そして今後の同志の活躍を期待して。
2022年 山口潤一郎