皆さま、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ということで、2019年1発目のブログはB4稲山が担当させて頂きます!
1月7日にScripps研究所Engle研究室3年(D1)の松浦 礼さんにお越し頂き、講演会を行ないました。
松浦さんとは、先日のアメリカ講演旅行で潤さんがScripps研究所を訪れた際に交流を持たれたそうです。その際に山口研究室を訪れてみたいと言っていただいたので、ならば見学だけでなくぜひ講演会も!ということで今回お話を聞くことができました。
講演会では主にアメリカでの研究生活についてお話しいただきました。松浦さんは日本の高校を卒業した後、アメリカのPrinceton大学に入学。学部生時代をKnowles研究室で過ごされた後、院からScripps研究所のEngle研究室に移られました。アメリカでは多様な視点を得るために複数の研究室を経験することを推奨されているらしく、学部卒業後や院の途中、ポスドクになるタイミングなどで研究室を変える人がほとんどだそうです。日本でも研究室を変える方もいますが、よりフレキシブルで面白い制度だなあと思いました。入試方法もペーパー試験重視の日本とは異なり、推薦状や面接、プレゼンテーションなどで様々な要素を評価されるというのもとても面白い違いだと思いました。
アメリカでの研究生活は日本と違うことが多く、非常に驚きました。一番印象的だったのは、アメリカではタダ働きが法律で禁止されているため、院生には研究室から給料が支払われているということです。もちろん研究室がもらえるお金も日本とは桁違いで、そのうちの大部分が人件費に消えて行くそうですが…。Scrippsではアルバイト等は禁止されているそうなのですが(これは大学や研究所によるらしいです)、研究室からの給料だけで生活していけるらしいので羨ましい限りです。しかし一方で、お金をもらっているが故のプレッシャーや苦悩もあるようで、どんな環境でも悩みは尽きないものだなあと思いました。写真は載せきれませんでしたが質問もたくさん出て、いつもの講演会とは少し違うフランクな雰囲気がとても楽しかったです。
講演会の後は松浦さんと女子だけでお茶会をしました。女性で海外の博士課程に進んでいる方のお話を聞ける機会なんてほとんどないので、すごく貴重な時間でした。
今まで講演会に来てくださった方と一緒に飲み会をしたことはありますが、女子だけでのお茶会は初めてだったので新鮮でした! 真面目に研究や進路の話をしたり、女子会らしく彼氏や結婚の話をしたり(笑)、とても楽しかったです。自分の意志を持って、自分のしたいことをされている女性はとてもかっこいいなと思いました。私たちB4もそろそろちゃんと進路を考えて行かなければならない時期ですが、どの道にも興味があって全然決められません…。松浦さんはこの土地が自分には合っているとか、自分はこれがやりたいからこの選択をした、といったように自分自身をよく理解された上で様々な選択をされていて、とてもかっこよかったです。気さくで話しやすく素敵な方でした。今回は本当にありがとうございました。
稲山奈保実
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