こんにちは!B4の堀田です!
僕たちが普段頻繁に触れるものといえば、フラスコ、試験管、スパチュラ、パスツール、マイヤー、シリンジ、キャピラリー、、、そしてパソコンですよね!
山口研ではMacを使用するため、大学3年生までMac以外のパソコンを使っていた人は研究室に入るタイミングでMacを購入しています。僕は大学1年生からMacBookを使用していたため、研究室に入ってもそのMacを使用していました。
僕が使っていたMacは2019年に発売されたもので、プロセッサがIntel Core i5、メモリが8Gでした。しかし、研究室に入って半年間、処理速度の限界を感じていました。例えば実験結果をまとめる際に、MestReNovaでNMRを解析しながらChemDrawで図を作成していると画面がスムーズに動かなくなり、作業に支障をきたしていました。また、zoomで画面をオンにして会話をするとMacのファンが回り始め、バッテリーがすぐに減ってしまっていました。
そんな中・・・
日本時間10月31日「Scary Fast.」イベントにてApple M3を搭載したMacBook proが発表されました。山口研ではM2チップを使用している人もおり、スムーズに作動していそうだったため、M2でも良いかと思ったのですが今後数年間使うことを考え、M3のMacBookに買い替えることにしました(潤さんと英介さんは上位モデルであるM3 MaxとM3 Proを購入されていました!)。
そこで今回はMacBook Pro(Intel Core i5, 8G) vs. MacBook Pro(Apple M3, 16G)で比較していきたいと思います(メモリや大きさが違うので対照実験になっていませんがご容赦ください)。
とはいえど、詳しい処理速度等は公式(こちら)で公表されており、比較サイトも多いため今回は「実験台上で使ってみたとき」の比較としたいと思います。
画面の大きさ
今まで使っていたMacは13インチであったのに対し、M3のMacは最小でも14インチであり一回り大きいサイズとなっています。購入前は実験台が狭くなりそうで、13インチがあればいいのにと思いましたが、実際に使ってみると14インチの快適さに気がつきました。M3のMacは本体が大きいことに加え、画面が目一杯に広がっており外枠が狭いため、スクリーンはかなり大きくなっています。特にMestReNovaでNMRを解析する際には使いやすいと感じました。
動作
今回パソコンを買い替えた理由でもありますが、M3は動作がとにかくなめらかです。的確な表現が思い浮かびませんが言うなれば「ぬるぬる」動きます。Intel CoreのMacはChemDrawで図を編集する際に動きがガクガクしており特に情報量の多い資料を作成する際は遅延がひどかったです。しかし、M3Macは「ぬるぬる」。図全体を三次元的に回転させたり、普段行わないような負荷のかかる動作でもスムーズに動いてくれます。また、MestReNovaにおけるスペクトルの拡大や伸長も非常になめらかです。メモリを8Gから16Gにしたことも大きいとは思いますが、この点は非常に満足しています。
耐薬品性
Macの比較サイトで耐薬品性を比較しているところはあまりないのではないでしょうか笑。M3Mac本体の素材はアルミであり、これまでと変わらず有機溶媒がかかっても問題ありません。しかし、一つ変わったところがキーボードのボタン以外の部分です。素材は金属のようですが表面が黒く加工されており、ジクロロメタンがかかると若干腐食されます。従来のMacはこの塗装がなく本体と同じアルミでできていました。溶媒には気をつけたいところです。
デザイン
従来のMacは中心部分が厚く、本体外側にいくにつれ薄くなるようなデザインでしたが、今回のMacは面が平らであり、横から見ると以前よりも分厚く見えます。そのため、どこかMacBookらしいスマートなデザインが失われ、ややゴツい印象を受けます。また、Touch Barがなくなってしまったのは少し寂しいです。
(そのほか、りんごマークが大きくなりました)
バッテリー
バッテリーは経年劣化もあるため、比較はできませんが、かなり改善されました。今までは実験中も充電コードに接続していることが多かったのですが、新しいMacはなかなかバッテリーが減らず、コードに接続せずとも一日中使うことができます。サイズアップによって実験台上でスペースをとることを危惧していましたが、充電コードに刺すことが少なくなり、むしろ実験台がすっきりしてGOODです。
以上、2023年11月モデルのMacBook Proを二週間使ってみて感じた従来のMacBook Proとの違いでした!正直M1やM2から買い替える必要はないように思えますが、それ以前のモデルであれば買い替える価値があると思います。
実験も「Scary Fast.」になれるよう精進したいところです。
堀田陸
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